世界最速の7人乗りの称号も!? シャリオからデリカD:5に受け継がれた三菱ミニバンのDNA!  

世界最速の7人乗りの称号も!? シャリオからデリカD:5に受け継がれた三菱ミニバンのDNA!  

 2025年12月18日に大幅改良を念願のS-AWCが標準装備となった三菱 デリカD:5。2007年の登場から20年近いロングセラーとなるほど三菱を代表する人気車となっている。その長い愛されっぷりはデリカD:5自体の優秀さに拠るところも大きい。だが、その先祖とも言えるシャリオもまた優秀であった。三菱ミニバンの血統を振り返ってみよう。

文:佐々木 亘/画像:三菱、ベストカーWeb編集部

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こいつがデリカのご先祖さま

古代の戦車こと戦闘用馬車「Chariot(チャリオット)」と同じつづりをもつシャリオ。名前に負けないパワフルさを有していた
古代の戦車こと戦闘用馬車「Chariot(チャリオット)」と同じつづりをもつシャリオ。名前に負けないパワフルさを有していた

 3列シートに似合わぬスーパーシフトと傾斜計! デリカD:5の祖先はシャリオじゃね? 今やファミリーカーの定番となっているミニバン。その先駆けとも言える存在が、2BOXボディに3列シートを搭載した、三菱シャリオであろう。

 見た目と走行性能のギャップが凄まじく、現在のなんちゃってSUVなんかよりもよほどオフロードを走れるクルマだった。アウトドアフィールドにもハイウェイにも繰り出せる、初代シャリオを振り返っていこう。

ファミリーカーの革命児

1991年登場の2代目シャリオ。1995年5月に追加されたリゾートランナーGTは世界最速の7人乗りと呼ばれた
1991年登場の2代目シャリオ。1995年5月に追加されたリゾートランナーGTは世界最速の7人乗りと呼ばれた

 現在のミニバン市場の礎を築いたクルマ、それが1983年に誕生した三菱 シャリオだ。2BOXボディに3列シートを搭載したこのモデルは、ファミリーカーの常識を覆す存在となった。

 全長4295mm~4485mm、全幅1645mm、全高1525mm~1580mmというコンパクトな車体ながら、2×3×2のシート配列で7人乗りを実現。室内空間は適度な広さを確保し、セダンのような質感の高いシートはホールド性に優れ、フルフラットにも対応する使い勝手の良さを誇る。

 シャリオは、見た目は一般的なワゴンだが、その中身は驚くほど本格的なオフローダー。現代でいえば、見た目はフリード クロスターのようなポジションながら、搭載されるメカニズムは、見た目からの想像を大きく超える充実ぶりだった。

妥協なき4WDシステム

3代目にがグランディスの名も冠された
3代目にがグランディスの名も冠された

 シャリオの真価は、その走行性能にある。オンロードからオフロードまで対応する4WDシステムは、力強い駆動力だけでなく、旋回時や制動時の安定性にも大きく貢献していた。

 特筆すべきは、パートタイム4WDを採用していた点だ。シフトレバー横に配置されたスーパーシフト上部のスイッチで、ドライバーは任意に2WDと4WDを切り替えられる。さらにスーパーシフトはローレンジとハイレンジの切り替えが可能で、4速トランスミッションと組み合わせることで、実質8速相当の使い方ができた。

 サスペンション構成も本格的だ。フロントにはストラット式独立懸架、リアにはトーションバー式セミトレーリング独立懸架を採用。リアサスには減衰力可変式ショックアブソーバーを装備し、快適性と走行安定性を高次元で両立させていたのだ。

 道を選ばず走れるこの実力は、まさに現代のデリカD5の祖先と呼ぶにふさわしい。

本気度を示す装備群

2025年12月18日に大幅改良をしたデリカD:5。デリカD:5からもしっかりとシャリオの遺伝子が感じられる
2025年12月18日に大幅改良をしたデリカD:5。デリカD:5からもしっかりとシャリオの遺伝子が感じられる

 インパネ中央上部には、デジタル時計とともに傾斜計を配置。この傾斜計は車両のピッチング方向とロール方向の傾きをリアルタイムで表示するもので、本格クロスカントリーモデルでこそ見られる装備だ。7人乗りのファミリーカーに搭載される例は極めて珍しい。

 メーターパネルでは、駆動方式と副変速機のロー・ハイ状態が一目で確認できる。これらの装備を見ていると、パジェロに乗っているかのような錯覚さえ覚える本格ぶりだった。

 また、1991年に登場した2代目モデルは「世界最速の7人乗り」と称されるほどオンロード性能を強化したが、走りへのこだわりは継承された。その後、シャリオグランディス、グランディスと進化を遂げ、シャリオの名は歴史に刻まれることとなる。

 約40年前に誕生した副変速機付き4WD搭載の7人乗りMPVは、三菱に大きな革命をもたらした。そのDNAは現在、ミニバンの中で唯一無二の存在であるデリカD:5へと確実に受け継がれている。

 ステージを選ばない走行性能こそが三菱の魅力だ。デリカD:5やトライトン以外にも、セダンやコンパクトモデルで本気の走りを体感できるモデルの登場に期待したい。

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