2020年4月21日、国土交通省が都道府県をまたぐ移動を抑えるため、ゴールデンウィーク期間中に高速道路料金の休日割引を適用しないことを検討するよう高速道路会社に指示した。
これを受けて4月22日、NEXCO東日本、NEXCO中日本、NEXCO西日本と本州四国連絡高速道路、宮城県道路公社から、ゴールデンウィーク期間中の対応が発表された。
新型コロナウィルスの感染拡大を防ぐことが急がれるなか発表されたが、連休中も休むことができない物流関係者などは、重要な休憩場所となるSA・PAは営業自粛を行えば、大きな影響を受けることになる。今回は、その詳細をお届けする。
文/編集部
写真/Adobe Stock(beeboys-stock.adobe.com)、NEXCO東日本
■GW期間中の休日割引の適用除外が決定
これまで高速道路のサービスエリア・パーキングエリアでは、レストランやお土産品コーナーについては、通常の営業時間よりも閉店時間を2~4時間早めることで対応していた。しかし、国土交通省から指示が出たことで、その状況が大きく変わった。
NEXCO東日本、NEXCO中日本、NEXCO西日本と本州四国連絡高速道路、宮城県道路公社の連名で出されたリリースによると、ゴールデンウィーク期間中の休日割引の対象日となる土日祝日(2020年4月29日および5月2~6日)に通行した場合でも、高速道路の休日割引を適用しないことが決定された。
通常の休日であれば、ETC(自動料金収受システム)を載せたクルマ(普通車・軽自動車)に対して、高速道路料金が3割引きとなるサービスが適用されるが、これが適用されないのだ。割引が適用されない、平日の通常料金と同じ請求がされることになる。
また、サービスエリア・パーキングエリアでレストランや土産品コーナーを営業しているテナントに対して、ゴールデンウィーク期間中の2020年4月29日~5月6日の営業自粛を要請している。
対して、物流にも影響を及ぼす、ガソリンスタンドやシャワー設備などは通常どおり営業を継続する。
■高速道路における「不要不急の都道府県をまたぐ移動の自粛」の呼びかけ
また高速道路会社では、テレビ・ラジオなどを通じた呼びかけや、各会社の公式WEBサイトやSNS、高速道路上の道路情報板、サービスエリア・パーキングエリアにおけるポスター掲示や音声案内、ハイウェイラジオ放送などによる「不要不急の都道府県をまたぐ移動の自粛」の広報など、今後もさまざまな媒体を通じた呼びかけを実施し、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に取り組んでいくとのことだ。
道路もSAPAも重要なインフラだ。一般ユーザーは不要不急の外出を控えつつ、物流関係者のようにどうしても移動しなければいけない人のために頑張って営業していただきたい。
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