労働力の不足を訴える業界は数多いが、ディーラーや整備工場では以前から整備士不足に悩まされている。そんな中、自動車整備士の年収増加率が平均を大きく上回っているという。これを機に、整備士人口は増加に転じるのだろうか!?
※本稿は2026年3月のものです
文:角田伸幸/写真:AdobeStock(トップ画像=xiaosan@AdobeStock)
初出:『ベストカー』2026年4月26日号
整備士不足の中で整備士の平均年収は上がっている!?
近年、自動車ディーラーや修理工場では整備士不足に悩んでいる。そんななか、リクルートワークス研究所が興味深いレポートを公開した。「稼げる仕事」が変わり、整備士の年収が上昇しているというのだ。
まず2020年から2024年の5年間で、全職種における年収額は+8.1%だった。これに対し「自動車整備・修理従事者」の変化率を見てみると、+17.9%(年収額480万4000円)で、平均を大幅に上回っているのだ。
この結果、労働者数が多い「総合事務員」との年収逆転現象まで起きている事実は見逃せない。
深刻な人手不足による需給の逼迫が、現場を支えるプロの価値を押し上げている形なのだが、ちなみにこの傾向、整備士以上にタクシードライバーで著しい上昇(38.3%)がみられるという。
AIの普及によって、人工知能が代替しやすい職種のリストラが危惧されているが、整備士の世界は高度な技術や知識、経験が求められ、当面代替は難しい。
AIが生むこうした社会情勢の変化は、今後の若者の仕事選びにも、思わぬ変化を起こすかもしれない。
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