定年による収入減少や物価高の影響で、小型/普通車から軽自動車への乗り換えを検討している人もいるだろう。その場合も決して「ランクダウン」ではない。日本のお家芸である軽自動車は、あえて乗り換えたくなる良車の宝庫なのだ!!
※本稿は2026年5月のものです
文:渡辺陽一郎/写真:ホンダ、日産、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2026年6月10日号
「買いたくなる魅力」満載の軽自動車
小型/普通車から軽自動車に乗り換える場合、上質感や満足感が大切になる。軽自動車を選ぶ理由が購入予算や維持費の節約でも、それを意識したくない。「軽自動車だから」ではなく「このクルマだから買う」という動機が必要だ。
その意味で1位はスズキ ジムニー。軽自動車である以前に、本格的な悪路向けのSUVだ。日本の狭く曲がりくねったデコボコの激しい悪路では、小型車のジムニーシエラと並び、国内で買えるSUVでは最高の走破力を発揮する。
いわゆる「本物感」が濃厚で、小型/普通車のSUVから乗り替えても見劣りしない。初代モデルの発売は1970年で、スズキ製OEMのマツダ キャロルを除くと、軽乗用車の最長寿車種でもある。
2位はホンダ N-ONE。エンジンやプラットフォームはN-BOXと共通だが、積載性や収納設備よりも、内外装の質や運転する楽しさを重視する。特にRSは、エンジンはターボで6速MTのみを搭載した。
シフトレバーの手応えも優れ、足まわりは少し硬めで適度によく曲がる。乗り心地の粗さは抑えた。コンパクトな軽自動車だから、道幅の狭い峠道でもアウト・イン・アウトのラインを取りやすい。運転の好きなユーザーには最適で、小型/普通車から乗り換えても楽しめる。
軽BEVだって大満足の走りだぞ!
3位は日産 サクラ。電気自動車だからノイズは小さく加速も滑らかだ。内装やシートの座り心地も上質だから、快適な軽自動車を求めるならサクラは最高の選択だ。小型/普通車から乗り換えても見劣りしない。
4位はデリカミニ。全高が1700mmを超えるボディで車内は広く、後席を格納すれば自転車のような大きな荷物も積める。スライドドアの採用で乗降性もいい。フロントマスクはSUV風で、乗り心地は軽自動車では快適だ。
デリカD:5をコンパクトにしたような軽自動車で、2列シートでも実用性は高い。小型/普通車のミニバンからの乗り換えに適する。
5位はN-BOX JOY。後席を格納すると広い荷室になり、内装をチェック柄で仕上げた。
駐車中に後席を格納して、小部屋として使う時の快適性を重視したので、荷室の床はほかのN-BOXよりも柔軟で平らだ。小型/普通車では味わえない穏やかな雰囲気と、荷室の居住性を求めるユーザーに適する。
なお、ダイハツ コペンは生産終了が迫り、在庫販売だから取り上げていない。
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