交番や鑑識で勤務していた元警官! 女優 田中杏樹のパッソ愛はハンパなし!!

交番や鑑識で勤務していた元警官! 女優 田中杏樹のパッソ愛はハンパなし!!

 本誌『ベストカー』にて好評連載中の「有名人が語る 私とクルマの関係」。今回は元警官にして女優という田中杏樹(たなか・あんじゅ)さんの登場だ。 愛車はコンパクトでありながら軽快感のある走りと広い室内空間を演出したファッショナブルなモデル「トヨタ パッソ MODA」!

撮影:山田泰弘/文:老川善博/構成:伊藤明弘 

ベストカ- (06/10号)

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■大学2年で免許取得 最初はAT限定で

元警官にして女優の田中杏樹さんと愛車のトヨタ パッソ。鑑識課、地域課、交通課での取締り経験などを通じて、クルマと犯罪、事故や交通違反にまつわるさまざまな経験を語ってくれた
元警官にして女優の田中杏樹さんと愛車のトヨタ パッソ。鑑識課、地域課、交通課での取締り経験などを通じて、クルマと犯罪、事故や交通違反にまつわるさまざまな経験を語ってくれた

 交番や鑑識で実際に勤務していたという異色の女優が現われた。

 警官役のドラマでは、三浦翔平、大島優子など、ほかの出演者にもリアルな所作を指導したという。交通違反の取り締まりもしていた田中杏樹さんに我々ドライバーは親近感さえ覚えてしまう。

「運転しているお父さんがカッコよくて、子どもながらに早く運転したいと思っていました」

 そんなお父さんの膝の上で、アンパンマンのハンドルを使って遊んでいたという。

 運転免許は通っていた宮城県の大学近くの教習所でAT限定を取得。特に苦戦することもなかった。

「帰省した時に乗るくらいでした。友達と新潟の海や鶴岡のクラゲで有名な水族館へドライブしました」

 大学卒業後は、ご両親に地元での就職を希望され、テレビの「警察24時」で憧れた警察官になることに。山形に戻り、22歳でこのパッソを購入した。

「見た目より車内が広いんですよ。屋根も高くて、開放感があるんです」

 オプションで丸目から吊り目に変更したライトの形とサクランボの山形ナンバーがお気に入りだ。

お気に入りのヘッドライト
お気に入りのヘッドライト
サクランボがあしらわれた山形ナンバー
サクランボがあしらわれた山形ナンバー

■自動二輪も取得 パトカーも運転

 採用が決まり、自動二輪とAT限定の解除が課せられ、どちらも入学前に取得した。

 警察学校では、パトカー講習もあったという。専用のコースで教官を横に乗せて訓練を受けた。緊急走行の注意点、赤信号への進入方法などの座学もあり、実技の検定にも見事合格した。

「でも、パトカーはある程度の運転技術がないと運転させてもらえないんです。私もクラウンは公道では運転させてもらえず、助手席で無線係をしていました。交番勤務では小型のソリオを運転しました。走行前点検は指さし確認で毎回キッチリやりました!」

ドラマ撮影時の衣装姿。制服がバッチリ似合う杏樹さん。警察官としての経験は演技のみならず講演活動にも活かしているのだとか
ドラマ撮影時の衣装姿。制服がバッチリ似合う杏樹さん。警察官としての経験は演技のみならず講演活動にも活かしているのだとか

■連続車両窃盗団の逮捕に貢献

「鑑識課にいた時、工事系車両の窃盗が相次ぎ、手口から犯人グループの目星はついていたのですが、証拠が見つからずにいました。ところが、私が採取した指紋が容疑者と一致したんです。県をまたぐ広域事件となり、山形県警が逮捕したので、本部長賞がもらえそうでした。でも、捜査の裏づけなど、いろいろと時間がかかったんです。結局、私が退職した一カ月後に逮捕され、賞はもらえずじまいでした」

 指紋の採取は繊細で、そう簡単にはきれいに取れないのだとか。誇らしさと悔しさが入り混じる、清々しい笑顔を浮かべてエピソードを語ってくれた。

 スピード違反の取締りにも参加し、違反切符を切ったこともあるという。

「取締りを受けた方は、たまたま運が悪かったと思うんですが、私はここでひとつの事故が防げたと思い、職務に就いていました。悲惨な事故で亡くなられているかたもいるので、理解していただけたらと思いますし、日頃から安全運転を心掛けてほしいです」

 取り締まる側の切実な意見がうかがえた。

「どこに行くにもこのクルマじゃなきゃイヤ!」なのだとか。大切に乗り続けてほしい
「どこに行くにもこのクルマじゃなきゃイヤ!」なのだとか。大切に乗り続けてほしい

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