■乗りバスで確かめてみる
Fビレッジは空港並みに各方面からバスが集まるスポットと言えるほどで、バス趣味からアプローチしても興味を惹かれる場所だ。
実際のバス事情はどんな感じなのか、試合のある日に野球観戦を嗜みつつ、乗りバスで確かめてみることにした。
当日は18:00ナイター開催日。4路線から新札幌〜Fビレッジ間の直行シャトルバスを選び、試合のスターティングメンバー発表に間に合わせるべく、16:00にJR新札幌駅前のバス乗り場まで向かった。
新札幌駅前にはバスターミナルが併設されているが、Fビレッジ行きのシャトルバスはターミナルの外にある、西口のロータリーから発着している。
やはり試合日ということで、バス乗車待ちの長い行列が既にできていた。乗る前に注意したいのは、運賃支払いに現金が使えない点で、現金を希望する際は、券売機で乗車券を購入してから列に並ぶ必要がある。
Suicaなど交通系ICカードは一通り利用可能。ただし地元・札幌市交通局の交通系ICカード「SAPICA」は対象外とのことだ。
新札幌発着の増発時のシャトルバスでは、「満席になり次第出発」という方式が採られている。大型貸切車で運行しており、通路の補助席まで全て使用するのだから、まさにフル稼働の様子が伺える。
列に並んで30〜35分ほどで順番が回ってきて、バスに乗車できた。新札幌からFビレッジ(エスコン)まで、待ちと乗車時間合わせて1時間かかると考えておけば良さそうだ。なおスタメン発表には間に合った。
■公式でも既に「課題」?!
試合終了までエスコンに滞在し、しばらく場内を回ったのちに、帰りの新札幌駅行きシャトルバス乗り場へと足を運んだ。
分散して人が集まってくる行きよりも、一気に集中する帰りのほうがバス待ちの列が長くなるのは自然かもしれない。最後尾の案内ではなんと「60分待ち」とあった。
現地で見た限り、新札幌〜Fビレッジ間では少なくとも13台の大型高速・貸切車が稼働していた。
当日のエスコン来場者数は約25,000人。全員が新札幌に行くわけではないものの、それでも輸送力が限界を超えている、といったところだろうか。
バス待ちの列最後尾に並んだのが21:10頃、乗車できたのは22:10頃だったので、案内表示通り60分くらい待ったことになる。
ちなみに順番待ちの最中、列の並び方や雰囲気的にトイレに行ける状況ではなくなるため、そちらのほうは事前にうまくマネジメントしておくのがベターだ。
待ち時間+乗車時間で帰りは1時間半近くかかった。新札幌駅到着時点で22:30を回り、試合が終わった後に駅前で軽く一杯、のように見込んでいると、着く頃には既に閉店時間を迎え、アテが外れてしまうかもしれない。
アクセス細すぎて帰るの辛い!! な見解は、どうも開場当初から叫ばれているようだ。エスコンフィールドの公式レポートでも、新札幌便に関して「課題あり」と明記されている。公式が認めているとあれば、今後さらなる“時短”に期待が持てそうだ。
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