2023年は桜の開花が早いうえ、すぐに散ってしまったので花見ができなかった方も多いだろう。桜を愛でるのが日本人の心といえるが、江戸川区にある南北2kmに及ぶ千本桜を訪れてみたので写真で花見をしていただきたい。バスでのアクセスは3月と4月で少し変わったので来年のために変更点もお知らせする。
文/写真:小野寺利右・編集:古川智規(バスマガジン編集部)
■桜の季節ならではの名所
暦の上では季節は春なのだが、2023年の4月は寒暖差が激しく衣替えのタイミングは難しい。例年であれば桜のシーズンだ。今回は江戸川区小松川にある桜の名所を路線バスで訪ねた。
その名所は通称「小松川千本桜」で、荒川沿いの土手にその名の通り約千本の桜が咲き誇る。南北約2キロメートルにわたる桜並木で、京葉道路から新大橋通り、都営新宿線の高架を過ぎたあたりまでだ。
なぜ小松川付近なのかというと、荒川の高規格堤防整備に合わせて植樹をしたのと関連がある。今年は小松川千本桜祭りも行われたようだ。
■バスで巡る場合のベストアクセス
目的地へ向かうのに訪れたのは2022年3月末だったので、都営新宿線の東大島駅から都営バスAL01系統に乗った。
実際には都営新宿線東大島駅から徒歩でも川沿いの桜を見ることはできるが、バスに乗ると混雑していない場所で下車できる。
東大島駅(小松川口)を出発して小松川第二保育園を過ぎて、次のチェリーガーデン前か、その次の自由の広場前から川沿いに向かって歩いて行くと到着する。
対岸の土手沿いの通りにはバスが走っていないので、そちらへは東大島駅から徒歩のみだ。AL01系統は3月末で路線統廃合により、東大島駅からはアクセス出来なくなってしまった。平井駅からは行けるので後述する。
もう一つのアクセスは、京葉道路上の小松川三丁目停留所だ。この停留所は千本桜の最も北側に位置している。付近の京葉道路上は都営バスの路線は多数あり、JR亀戸駅・錦糸町駅・両国駅から乗り換えなしで到達可能だ。
行先はJR小岩駅、東京メトロ東西線葛西駅と今井なので、逆からのアクセスも可能だ。しかしJRでは平井駅から向かうのが一番近いだろう。都営バス平23系統は平井駅から葛西駅までを結んでいる路線だ。
もう一つ平井駅から出る路線があり、都営バス平28系統で東大島駅に向かう路線だ。若干遠回りではあるが、前記AL01系統の二つの停留所に止まる。この路線がAL01系統を統合したということだ。