近年スポーツカーの中古車相場は高騰傾向にあると言える。FRモデルとなると尚更だ。そんな中、先代86/BRZの中古車相場は大分下がってきており、100万円を切る個体もよく見るようになってきた。これから86/BRZを買ってスポーツカーを楽しもう!と考える人も増えてくるかもしれない。そこで中古で86/BRZを購入するときのポイントを紹介していく。
文/西川昇吾、写真/TOYOTA、ベストカー編集部
◼︎86/BRZの中古車の選び方とは!?!?
中古車を選ぶときは車体や動機関の状態など、車種によって重点的にチェックすべきポイントは異なってくるが、の場合もっとも重要なチェックポイントと言えるのがエンジンだ。
というのもハードな走行やチューニングを行うと86/BRZはエンジンが悲鳴を上げやすい。しかし、エンジンをチェックすべきと言っても一見すれば状態がすぐに分かるような、調子の悪い特徴が分かりやすい訳ではないのが、86/BRZの中古車選びで難しいポイントだ。
ピストンの頭部の淵が溶けたり割れたりしてしまう、いわゆるピストン棚落ちが86のエンジンでは起きやすいのだが、1発が調子を崩したエンジンでもエンジンを始動したり街乗りレベルでは分かりにくいのが実情だ。
ロガーを取ったり、実走行で高回転域の特性を見たり、マイクロスコープでシリンダーを覗くことでようやく分かるレベルだという。普通の中古車選びではココまでチェックすることは難しい。
◼︎購入検討なら必見!! 誰でもできるリスク回避とは!?!?
トラブルを抱えたエンジンの個体を回避するには、メンテナンス履歴がしっかりとしていたり、素性が分かる個体を購入するのが確実だ。
整備記録簿が付いていたり、同じディーラーや専門ショップでメンテナンスされていた個体が確実と言えるだろう。サーキットユースで使用されていても、信頼のおけるショップでしっかりとメンテナンスされていて過去の記録が残っている個体であれば信頼性は高いと言えるだろう。
なかなかそのような個体を探すのは難しいが、基本的にはノーマルに近い個体を探すのがベストだ。そのほうがエンジンを壊してしまうようなチューニングがされている状態である個体を回避しやすい。
ただ、サーキットでのスポーツ走行を考えていて、信頼と実績のあるショップでチューニングされた個体で、自身が考えるユースに適しているならば買いと言える場合はある。
このように中古車を探すと金額は安くはないが、最終的にエンジントラブルからエンジン交換となってしまうことを考えるとトータルで見れば安いと言える。「安物買いの銭失い」にならないことがポイントと言えるだろう。
コメント
コメントの使い方