「供給元が変更されたレアケース」 スズキ・ランディ

OEM車の場合、一度供給が開始されるとその車種が何世代か続くことがほとんど。しかしなかには、モデルチェンジと同時にメーカーごと変わるパターンもある。スズキ・ランディがそのうちの1台だ。
ランディは3代目セレナのOEMモデルとして2007年にデビュー。
エクステリアでは専用のフロントグリルが与えられ、エンブレムが変更されるが、それ以外の大きな変更はなし。ただ、セレナで標準の装備が省かれていたり、その反対にセレナでは未装着の装備が標準となっているものもあった。
その後は2010年、2016年とセレナのモデルチェンジに合わせてランディも世代交代。
しかし、2022年のモデルチェンジでベース車を変更。トヨタからノアの供給を受けることになった。この鞍替えの理由は明らかではないが、どうやら資本業務提携が関係しているようだ。
さて、セレナからノアにベースを変更したランディだが、基本的に以前と同じ。フロントマスクのデザインが少々変更され、エンブレムがスズキマークになった程度。2リッターのガソリンと1.8リッター+モーターのハイブリッドというパワートレインにも変更はない。
ちなみに、同グレードで価格を比較するとノアのほうが安い(約13万円)。こう聞くとランディを選ぶメリットがないように思えるが、装備の違いもあるため一概にそうとも言い切れないのだ。
このランディのようにメーカーごと変更されるのは珍しく、他ではスバルからホンダへ鞍替えした(レガシィからアコード)いすゞ・アスカぐらいではないだろうか(正確にはレガシィ時代はアスカCXとして販売されていた)。
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コメント
コメントの使い方マツダのファミリアバンもありますね。
毛色が違うのであれば、日産アトラスも数奇な運命を辿っています。