スーパーハイトワゴンのコンパクトカーとして、確固たる地位を築いたソリオ。今後のソリオの発展形の1つとして3列シート化の可能性を考えてみたい。
文:デグナー12(Team Gori)/写真:スズキ、トヨタ、ホンダ
【画像ギャラリー】3列モデルの登場に期待!! ソリオのディテールをチェック(3枚)画像ギャラリーシエンタとフリードの2強対決に殴り込んだらおもしろい
4代目となった現行型は全長が従来モデルよりさらに8cm拡大。ミニバンらしいたたずまいを見せている。ならば、今後の進化として、ロングボディ化し、3列シート車を提案するのが今回のテーマ。スズキにはセレナベースのランディ(旧型)、ノアベースのランディ(現行)が唯一の3列シート車になっているが、スズキ謹製の3列車はない。
仮に3列ソリオが実現すれば、トヨタのシエンタ、ホンダのフリードの2強対決に割って入ることに。実現の際にはシエンタやフリードの魅力を取り入れつつも、スズキらしさが必要になってくるだろう。
シエンタ、フリードの魅力は3列シートとスライドドアを持ちながら、コンパクトボディで運転が苦手な人でも乗りやすいという点。また、フロントシートがウォークスルーになっており、1列目と2列目の車内移動が可能な点も見逃せない。これらはソリオでも実現されており、ロング化しても継続してもらいたいところだ。
3列ならではの多彩なシートアレンジは必須条件か
スーパーハイトワゴンは室内空間が広い分、荷室容量が少ない傾向。その中では既存のソリオは助手席のヘッドレストを外したり、2列目シートを収納することでフルフラットになる。また、2列目シートのスライド量も165mmと十分。荷室にスーツケースが積載できるなど、シートアレンジは優秀といえる。
しかし、3列化モデルになれば、2列目のキャプテンシート化などの選択肢が増える。また、既存のソリオは室内高1,365mmと頭上は広々空間。この寸法はライバルを65mm以上上回っており、ライバルと同等のシートの選択肢やシートアレンジが可能になれば室内空間の広さは魅力的に見えるだろう。
マイルドハイブリッドの採用で低価格化に期待
シエンタ、フリードとの差別化を図るとしたらやっぱりコストパフォーマンス。前述のロング化のメリットを活かしつつ2車より低価格が実現すれば非常に魅力的なクルマになるだろう。
低コスト化を可能にするのがマイルドハイブリッドの採用で、モーターだけで走ることがほとんどできない分、ハイブリッド感は少ないが、低コスト。筆者自身、アイドリングストップからの再始動の音が静かなマイルドハイブリッドは嫌いではない。低価格が実現するならばマイルドハイブリッドを採用してもらいたいとさえ思っている。
ライバルの2台は手強いが、逆に言えば2台のみ。ぜひスズキ独自のコスパ力で2台の牙城を崩しにかかり、マーケットがどのような反応を示すのか見てみたいものだ。






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