2025年3月に発表された16代目クラウンファミリー最後の1台、トヨタ クラウンエステートには、HEVとPHEV、2つのパワーユニットが用意されている。いったいどちらがオススメなのか、さまざまな要素を鑑みて選んだのは……どっち!?
※本稿は2025年5月のものです
文:P.U.特徴解説・片岡英明、おススメP.U.と採点・渡辺陽一郎/写真:トヨタ、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2025年6月26日号
どんなパワーユニット?
●2.5L直4 HEV
・エンジン最高出力:190ps ・エンジン最大トルク:24.1kgm ・モーター最高出力:182ps・54ps ・WLTCモード燃費:20.3km/L
●2.5L直4 PHEV
・エンジン最高出力:177ps ・エンジン最大トルク:22.3kgm ・モーター最高出力:182ps・54ps ・WLTCモード燃費:20.0km/L
2機種を用意し、どちらも2.5Lの直列4気筒DOHCエンジンに発電や駆動、ブレーキ回生などを行う2つのモーターを組み合わせたシリーズ・パラレル式ハイブリッドである。「Z」はクロスオーバーと基本的なメカニズムは同じだが、パワーアップが図られた。
「RS」も同じエンジンのハイブリッド車だが、こちらは充電機能を追加したPHEV(プラグインハイブリッド)だ。「Z」と比べると車両価格は175万円高いが、モーター走行の領域は広く、EV感覚の上質な走りを満喫できる。
2種どっちがおススメ?
PHEVの「RS」は、ハイブリッドの「Z」と比べて価格が175万円高い。PHEVには後席シートヒーターなど20万円相当の装備が加わり、パワーユニットの正味価格差は155万円だ。国の補助金額になる60万円を引くと、実質価格差は95万円に縮まる。
ちなみに、ハリアーPHEVは急速充電器が使えないが、1回の充電で走行できる距離はクラウンエステートよりも長く、実質価格差は28万円に収まる。クラウンエステートのPHEV・RSは、同じトヨタのハリアーと比べても割高。ハイブリッドZが買い得だ。
■トヨタ クラウンエステート採点チェック
●2.5L・HEV
・動力性能:6点 ・快適性:7点 ・コスパ:6点 ・総合力:7点
●2.5L・PHEV
・動力性能:8点 ・快適性:8点 ・コスパ:4点 ・総合力:5点
★2.5L・HEVがオススメ!


















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