先進国では開催を取りやめる都市も現れ、斜陽の道を辿っていたモーターショー。だが、フタを開けたら大成功のJMSの例もあるように、世界にはまだまだ元気なショーがある。フランクフルトから開催を引き継いだIAAミュンヘンだ!!
※本稿は2025年10月のものです
文:鈴木直也/写真:鈴木直也 ほか
初出:『ベストカー』2025年11月10日号
目に焼き付けた新形式のショー
「先進国ではモーターショーはオワコン」と言われる中、見事巻き返しに成功した2023年ジャパンモビリティショー(JMS)。業界関係者の多くも入場者100万人の大台を達成するとは予想外で、個人的にも「やればできるじゃん!!」とビックリでした。
いっぽう、同じく業界関係者に驚きをもたらしたのが、JMS2023とほぼ同時期に開催されたIAAミュンヘン2023です。
2019年を最後にフランクフルトが開催を返上するなか、新たに手を挙げたミュンヘン市だったわけですが、こちらも予想を超える成功と評価されました。
というわけで行ってきましたIAAミュンヘン2025ですが、その最大の特徴は会場を2カ所に分離したことでしょう。
メッセ・ミュンヘン(見本市会場)は、プレスカンファレンスやメーカー/サプライヤーなど業界関係者向けの展示。
いっぽう、ミュンヘン市街中心部の目抜き通りや点在する歴史的建造物の中庭などに、ドイツ御三家をはじめとする各社のクルマを展示。この2カ所が所要時間20分ほどの地下鉄で結ばれています。
最初にチェックしたメッセのほうは、例えれば「人とクルマのテクノロジー展」風です。BYDをはじめとする中国勢の展示が目立つものの、目立ったサプライズはありません。
しかし、地下鉄に乗ってオデオン広場駅に降り立つと、雰囲気はガラッと一変。
ミュンヘン市街中心部は歴史的建造物だらけで、旧王宮の建物内にメルセデスの巨大なパビリオンがあるかと思えば、オペラ座前のマックス・ヨーゼフ広場にBMWがどーんとブースを構えているといったあんばいで、日本では考えられない贅沢な演出に圧倒。
しかも、この市街地オープンスペースは無料で見学可能。土地建物の使用料はミュンヘン市がほぼ無料で貸し出しているため、出展料(100平米約1000万円)だけで開催費用を賄う仕組みのようです。
クヤシイけど、これは敵わないかも。ヨーロッパ文化の奥深さが感じられたIAAミュンヘン取材でした。
「ベイビーGクラス」の登場を匂わせ!?
以前から噂されていたGクラスのエントリーグレードとなる、通称「ベイビーGクラス」のティーザー画像が公開された。
正式車名の発表はなかったが、Gクラスの基本デザインは踏襲される模様で、BEVが中心となる可能性が高い。登場のタイミングは2年後が濃厚!?














コメント
コメントの使い方思ってたよりかなり横幅が小さいなベビーG