救援を受けるのは可能だが、相手への救援は厳禁!!
ハイブリッド車も、補機バッテリーが上がった場合、ガソリン車と同様に、ブースターケーブルやジャンプスターターで対応できます。
ここで注意しなければいけないのは、ハイブリッド車はガソリン車からバッテリー上がりを救援(充電)されることはできても、バッテリー上がりのクルマを救援することができないことです。他のガソリン車のバッテリー上がりを救援すると、充電によってガソリン車のスターターが駆動することで過電流が流れ、ハイブリッド車側の保護回路が作動したり、電源系統が故障する可能性があります。もちろん、ハイブリッド車同士の救援も厳禁です。
もう一点注意しなければいけないのは、補機バッテリーはガソリン車と同じ鉛電池ではありますが、専用バッテリーが使われており、通常のガソリン車のバッテリーとの互換性がありません。鉛バッテリーは、充電中に化学反応によって少量ながら水素が発生します。そのため、水素が充満しないように補機バッテリーには水素ガスを車外に放出するための特別なホースが装着されています。ハイブリッド車は、ガソリン車のバッテリーを使うと危険なので、メーカーの純正バッテリーを使うようにしてください。
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近年のクルマは、ライトの消し忘れなどに対するアラーム機能が充実しているので、バッテリー上がりの主要な原因は、経年劣化や長期放置によるバッテリー自体の劣化ではないでしょうか。前述したように、ハイブリッド車の補機バッテリーの劣化具合は、ガソリン車と比べて予知するのが難しいので、急にクルマが動かなくなるリスクを避けるため、メーカー推奨のタイミングで確実に交換するのが安心です。
JAF救援出動(2021年度実績で2,158,586件)のうち、最もよくある理由が「バッテリー上がり(過放電)」でした(同年879,403件 /40.74%)。そして「お盆休み」は年間を通して最もバッテリー上がりが発生しやすい時期のひとつです(年末年始も注意)。この時期のバッテリー上がりには、特に注意しましょう。
【画像ギャラリー】ハイブリッド車でもバッテリーは上がる!! しかもいきなりクルマが動かなくなる!!! ハイブリッド車の電力事情(11枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方いくらハイブリッドが大きめのバッテリーを搭載していようと、バッテリー上がりが起きる可能性があるのは当たり前でないかい?
もちろん、駆動バッテリーと補機バッテリーがあることや、結局補機バッテリーが必要なことはハイブリッドに乗ったことない人は知らないかもしれないが。
まあ、バッテリー上がりの車に給電できないことは啓蒙活動として書いてあるのは良いことだ。