“小さな巨人” MINIが高くても売れるのはなぜ?? 今や日本一の輸入車に!?

今や販売の4割! 人気沸騰の“5人乗り”「クロスオーバー」

MINI「クロスオーバー」。全長×全幅×全高は4105×1790×1550mm。ぞれぞれベースのハッチバックモデルに対して全長は270mm、全幅は75mm、全高は120mm大きい

MINIモデルラインのなかでも40%を占める人気モデルが「MINI クロスオーバー」だ。

リアゲートを含む5ドアハッチバックモデルで5人乗り(MINIハッチバックは4人乗り)、MINIのコンパクト感とカッコ良さを持ちながら多人数乗車にも対応するマルチ性が市場に受けている。

通常のMINIハッチバックよりもひと回り大きく、それゆえに室内やラゲッジスペースには十分な余裕がある。モデルラインはベースモデルとなるMINI「ONE」クロスオーバー、「クーパー」クロスオーバー、「クーパー S」クロスオーバー ALL4、「クーパー D」クロスオーバー、「クーパー D」クロスオーバー ALL4、「クーパー SD」クロスオーバーと、ハイスペックな「JCW」クロスオーバーだ。

エコ性能が高く、低速域で力強いディーゼルエンジンを搭載する「D」が2016年から追加され、モデルラインに厚みを増した。

「クラブマン」は大きいけれどMINIらしさ充分

MINIの中で最もロングな「クラブマン」。全長×全幅×全高は4270×1800×1470mm。最安の「ONE」で価格は322万円

MINIクラブマン。その低くワイドなデザインはなかなかモダンな印象を受ける。

MINIクロスオーバーと比較すると80㎜低い1470㎜。テールゲートはいわゆる伝統の観音開き。車幅がワイド化されているが、テールライトが横長となりドアがリヤパネルいっぱいを占めていて、旧モデルのどこかノスタルジックな印象はほとんどない。

インテリアも同様に楕円形のダッシュボードが横方向の空間を強調している。そしてクローム処理が各所に使われ、高級感を出している。走り始めてまず感じるのがシートのサポート感が良いこと。脇腹より下をしっかりとホールドして、ステアリング操作を邪魔しない。

エンジンは「クーパー」クラブマンに1.5L直3ターボと、「クーパー S」クラブマンには2L直4ターボが搭載される。同じくそれぞれディーゼルエンジンを搭載する「D」と「SD」も追加されている。

ガソリン、ディーゼル共に「S」には8速ATが採用されそれ以外は6速ATだ。走りではロール感が少ない締まったサスペンション。大きさを感じさせないMINIらしいキビキビとしたハンドリングだ。

◆  ◆  ◆

 MINIはモデルラインも多数あり、使い勝手を含めて様々なモデルの中から自分に合ったモデルを選ぶことができる。

MINIに関して価格はそれほど関係なく、ユーザーの好みの差をしっかりとモデルラインに反映している。リセールバリューが崩れないモデルラインと販売価格。ここをしっかりと押さえているから、少々価格が高くてもMINIファンはいつもついてくるのだろう。

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