ホンダが新たなSUVとして発表したZR-V。大人な印象の内外装デザインや力強いパワートレーンなど、都会派のSUVとして大きな魅力を持つ1台だ。
そんな都会派SUVの海外代表と言えばフランスのプジョーでしょ!! てなわけで、ZR-Vのライバルになるであろうプジョー3008と徹底比較!!
※本稿は2023年1月のものです
文/鈴木直也、写真/ベストカー編集部、ホンダ、プジョー
初出:『ベストカー』2023年2月10日号
■ZR-Vははとにかく走りが楽しい!!
シビックこそCセグベストハンドリングカーと評価したワタシとしては、ZR-Vも基本的に印象ヨシ。
SUVだからシビックほどの切れ味は見せないものの、少しマイルドになった操舵感やゆったりめの乗り心地など、逆にファミリーカーとしてはこちらのほうが魅力がある。
2Lハイブリッドは電動パワートレーンらしく200kgほど重くなった車重をほとんど意識させない活発なドライバビリティを備えていて、とにかく「走りの楽しいSUVが欲しい!」という人には文句なくお薦めできる。
ここが〇:懐の深い操縦性を生むシャシー性能
ここが×:後席の座面がやや硬く、居住性面でマイナス
■プジョー3008は価格が仇に
一方、プジョー3008ハイブリッド4は、1.6Lターボベースのパラレルハイブリッドにリアモーターまでついてシステム出力300ps。おまけに13.2kWhのバッテリーを搭載するPHEVだから、価格も約615万円とかなりお高い。
走りはユニークで面白いんだけど、カーボンニュートラルのため戦略的に用意されたバリエーションという感じですかねぇ。
ここが〇:システム出力300psのパワートレーン
ここが×:615万円という価格はちょっとお高い
■走りの味でZR-Vの勝利!!
プジョー3008は1.6Lターボに前後2モーターを組み合わせたプラグインハイブリッド。なかなか凝っていて興味深いのだが、ZR-Vのしなやかで懐の深い操縦性は、街で乗ってもそのよさがわかる。
●ホンダ ZR-V e:HEV Z(FF) 主要諸元
全長:4570mm
全幅:1840mm
全高:1620mm
ホイールベース:2655mm
車両重量:1580kg
エンジン:直列4気筒DOHC
総排気量:1993cc
最高出力:141ps/6000rpm
最大トルク:18.6kgm/4500rpm
モーター出力/トルク:184ps/32.1kgm
トランスミッション:―
WLTCモード燃費:22.0km/L
サスペンション:ストラット/マルチリンク
タイヤサイズ:225/55R18
車両価格:389万9500円
●プジョー 3008 GT 主要諸元
全長:4450mm
全幅:1840mm
全高:1630mm
ホイールベース:2675mm
車両重量:1490kg
エンジン:直列4気筒DOHCターボ
総排気量:1598cc
最高出力:180ps/5500rpm
最大トルク:25.4kgm/1650rpm
モーター出力/トルク:―
トランスミッション:8速DCT
WLTCモード燃費:15.6km/L
サスペンション:ストラット/トーションビーム
タイヤサイズ:225/55R18
車両価格:515万8000円
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