手続きが必要となるケース
例えば社長が車両を管理していて、社長自ら車両を持ち込む場合は、確認する相手は一人ですし、その場で聞いて作業できるのでさまざまな変更や特殊な装着方法だとしても対応できます。
ドライバーさんがご自身の乗務する車両をタイヤを含め管理している場合も、細かい指示を受けながら相談ができますのでタイムロスは少ないです。
いっぽう、広域でお仕事されているユーザーさんだと、本社や事務所とは別に車庫がある場合があります。取り引き店舗の近くの車庫なら問題はないのですが、他店舗に近い場所や市外・県外の車庫となると手続きが必要となる場合があるんですね。
車庫の目の前にタイヤ屋があったとしても、直接取り引きが無い場合はスタッドレスタイヤの手配に手続きが必要となります。同系列の店舗で、倉庫にスタッドレスタイヤの在庫があったとしても、そのタイヤはその店舗の取り引きユーザーさんのタイヤなので使えません。
まずはユーザーさんから取り引き店舗にご連絡をしていただいて、予約状況やタイヤの使用の可否を確認して頂きます。
その後はいくつかの方法はあるのですが、一般的には取り引き店舗から作業する店舗へタイヤを送ります(倉庫移管の手続きで対応することもありますがまれです)。意向調査で取り引き店舗にそのユーザーさんの該当車両の使用本数が入っているなら、多少タイムラグは発生しますがタイヤは確保・使用できます。
もう一つは取り引き店舗から直接ユーザーさんにタイヤを送ってもらう方法。自社にタイヤを保管できるスペースがあるのなら履き替えシーズンの少し前に納品してもらえればタイヤの状況も把握しやすいのでオススメです。
注意して欲しいのは、車両の代替え、増車、タイヤサイズ変更があった時です。意向調査の段階では該当車両のタイヤサイズで必要な本数を出すと思いますが、何らかの事情で代替えになった場合などには注意が必要です。
大型車用タイヤのロープロファイル化が進んでいるため、ひと昔前のメインサイズが今はレアサイズになり、その逆も然りで、レアサイズがメインサイズになりつつあります。
例えば装着タイヤサイズが11R22.5 14PRの車両を代替えして、新型車両のタイヤサイズが275/80R22.5になった場合、内径は同じですが外径と荷重負荷能力が変わってしまいます。このサイズなら単輪、指定空気圧下で1本当たり700kgの差があります。
外径はもちろん、負荷能力が下がるのもタイヤ故障リスクが高くなりますので、こうしたケースでは速やかにタイヤ屋までご連絡して頂ければ幸いです。
【画像ギャラリー】スタッドレスタイヤへの履き替えに際し注意しておきたいこと(4枚)画像ギャラリー