元記事に戻る【冬場の正しいエアコンの使い方】最適な温度設定は20度が正解!?
■クルマの暖房の仕組み
エンジンの熱によって温められたクーラントは、パイプやホースを使い車内まで引き込まれ、ヒーターコアに貯められる。
ヒーターコアは、熱伝導率が高いアルミや真鍮でできており、中に水が通る網のような部品。この部分にファンで風を当てることで温風を発生させる。
この時、クーラントは100℃で保持される。ヒーターコアをクーラントで完全に満たしてしまうと温風の温度が高くなり過ぎるので、ウォーターバルブによって、ヒーターコアに入るクーラントの量を調節する。
適度な温度になったヒーターコアにブロアの風を当てることによって、車内に温かい風を送り込むことができるようになる。
エンジンを始動させて間もない時は、エアコンの吹き出し口から温かい風が出てこない。この原因は、エンジンを始動させて間もない時は、まずエンジン本体の温度を上げるために、クーラントをヒーターコアに循環させないようにしているからだ。
■カーエアコンの構造
エアコンの冷却システムは1/コンプレッサーによって圧縮された冷媒(エアコンガス)は高温高圧の半液体の状態でコンデンサーに入る。
2/冷媒がコンデンサーでコンデンサーファンの風によって冷却され、さらに液化が進みレシーバーへ送られる。
3/レシーバーでは液化できなかったわずかな冷媒を液冷媒と分離して、乾燥剤やストレーナによって水分や不純物が取り除かれる。
4/ 液冷媒はエキスパンションバルブ(膨張弁)の微小なノズル穴からエバポレーター内へ噴射され一気に気化。
5/気化した冷媒はエバポレータ周りの熱を奪っていき、それによってエバポレータが冷やされます。そこにブロワモーターの風を通過させて冷風を起こす。
6/車内の空気中の水分は冷たくなっているエバポレーター表面でで凝縮され水滴となり、車外へ放出され、これにより除湿が行われる。
7/エバポレーターを出た冷媒はまたコンプレッサーに戻り再び圧縮される。このように冷媒を循環させてひとつのサイクルを構成される。
■日産ノートのオートエアコンの使い方(取扱説明書より)