カワサキは、世界初のストロングハイブリッドバイクに、ミッションを備えた完全電動バイク、さらには仰天の可変バイク、水素エンジン……と魅力的な未来を提示している
新会社「カワサキモータース」の初代社長に就任した伊藤浩氏。近年のカワサキ躍進の立役者だ。10/6の記者会見で同社のビジョンを示した
発売以来3年連続で大型クラス販売1位のZ900RS(写真)、55年ぶりに復活したメグロらネオクラシックシリーズは今後も存続。動力源についての明言はなかった
カワサキが公開したストロングハイブリッド試作車。ベース車はニンジャ250または400で、排気量は未発表。チェーン駆動なども共通だが、フレームは専用設計だ
エンジン背面に電動モーターを配置。通常のエンジン用バッテリーに加え、ハイブリッド用のバッテリーをシート下に積む。大きさは通常の2~3倍程度だ
2019年のミラノショーで公開した完全電動研究車も展示。旧ニンジャ250がベースで、4速MTがミソ。航続距離は100kmと公表されている
PVに登場したピュア電動コンセプトの「J」。2輪形態+前傾姿勢の“アタック”モードの状態で、太陽光パネルが並んだ区画を颯爽と走り抜けた
こちらが2013年発表時の「J」。アタックモードは前2輪の間隔が狭まり、ハンドルとシートもダウンする。“電動三輪バイク”登場の可能性もある!?
ライダーが跨ると前傾の強いスポーツポジションになっているのが分かる
「J」は市街地などでは楽に走行できるようライディングポジションが可変する
同じバイクに見えない? Jのアップライトモード。より3輪バイクらしい形態で、上体が起きたライディングポジションとなる
カワサキは2003年の東モでも可変バイクのZZR-Xを公開。スクリーンや整流板、ライディングポジションがモードに応じて変形するアイデアは20年前から温めている
H2をベースに研究中の水素エンジン。ヘッドカバーからシリンダー背面に直噴用の燃料ラインが伸びる。通常のインジェクター下側に、直噴用のインジェクターを配置
シリンダー背面から燃焼室へ燃料を直接噴射する。このエンジンではガソリンが燃料だ
直噴用インジェクターノズルの配置はこのようになっている。水素エンジンでは直噴が必須の技術なので、その研究を進めている
これはベストカー製ではなく、カワサキによるCG。水素エンジンを搭載したモデルのイメージとなるが、これまでのバイクライフを捨てることなく楽しめる未来を提示している