2020年代後半に商用化
ボルボは現在、この業界ではもっとも広範囲なBEVトラックのラインナップを展開している(日本での展開はまだ)。量産を開始しているモデルが6モデルあり、すでに都市内や都市間の輸送など多様な輸送業務に対応している。
それを補完するボルボのFCEVトラックは2020年代後半(2025~2029年)に発売する予定となっており、商用ローンチの前に1年以上の時間をかけて運送会社における実運用を通じてカスタマーテストを行なうことにしている。
また、開発を加速するためボルボグループは、大型車に適した燃料電池システムの開発で、競合メーカーであるダイムラーと提携する。
いっぽう、輸送のゼロエミッション化を急いでいる運送会社のために、ボルボはBEVトラックのほかに、バイオガスなど再生可能燃料で走るトラックも用意している。
ボルボトラックス社長のロジャー・アルム氏は次のようにコメントしている。
「私たちは地球温暖化を止めるために、今すぐに行動しなければなりません。どのような輸送であっても、地球上のどこで操業していても関係ありません。ただ『待つ』というオプションは存在しないのです。弊社のお客様は今後数年以内に、トラックからのCO2排出を完全になくすことができるようになります」。
ボルボの水素燃料電池トラックは二つの燃料電池により300kWの電気を発生する。その燃料となるグリーン水素は、風力・水力・太陽光など再生可能エネルギーで作り出した持続可能な資源だ。
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