■もう一方の避暑地は静岡にあり!
実は首都圏にはもう1か所、意外に涼しいビーチリゾートがある。静岡県下田市だ。
気象庁は下田市のデータは取っていないが、下田市から近い石廊崎の最高気温を見ると、勝浦市とほとんど変わらない。石廊崎の今年7月の平均最高気温は29.2度。勝浦市より0.3度高いだけだった。
同じ静岡県の静岡市はこの7月、40度近い最高気温を連発して「静岡県は暑い」というイメージを作ってしまった。今年7月の静岡市の最高気温は平均33.8度と、東京より0.8度高いが、石廊崎はそれより4.6度も低く、これまた別世界なのである。
石廊崎は伊豆半島の南端。伊東や松崎など、他の伊豆半島のリゾートの最高気温データを見ると、これほどは涼しくない。南端の石廊崎が突出して涼しいのである。勝浦市も下田市も、どちらもすぐに深い海があり、海底の冷たい海水が南風で海岸に吹き寄せられるのが原因だろう。この夏休み、勝浦市と下田市は、近場のビーチリゾートとして狙い目だ。
では、勝浦市と下田市、クルマで行きやすいのはどっちか。
距離は断然勝浦市が近い。勝浦市は東京都心から約100kmなのに対して、下田市は約200km。クルマでの所要時間(渋滞なしの場合)は、勝浦市まで約1時間30分。下田市はちょうどその2倍の約3時間である。渋滞ピーク時はどちらも約1時間増しとなるが、いずれにせよ勝浦市のほうが近い。
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