■オプション代ぶんは下取りでカバーできる
最近では標準装備されているものも多い、センシングなどの安全技術もメーカーオプションになっています。トヨタセーフティセンス、ホンダセンシングといった名前でメーカーサイドから大々的に打ち出されています。
「今後はすべてのクルマについてくるのと思いますが、中古車市場では注目の機能です」
たとえば衝突する前に自動でブレーキをかける「衝突軽減ブレーキ」やカメラで前走車との距離を測って、速度を減速したり加速したりする「アダプディブ・クルーズ・コントロール」。比較的大きめのクルマについていることが多いのですが、ミラーなどでは確認しにくいブラインド部分、クルマの前の方などを映し出してくれる「ブラインド・スポット・モニター」など。
「これらはいろいろな装備とセットになっているケースが多いですが10万~20万円のオプション価格のものが多いと思います。リセールする場合にはこうした装備を新たに付けることができないので、10万円ぐらいアップにはなります」
あとは中古車市場で価格に大きな影響を与えるわけではないですが、中古車市場でニーズがある機能としてはパワースライドドアです。ミニバンなどのクルマに搭載されるのですが、背の高いクルマについている電動ドアはメーカーオプションになります。最近ではそうしたものに対するリセール市場での人気も高いようです。
「パワースライドドアには左側は標準でついているケースが多いのですが、右側はメーカーオプションになるケースが多いようです。こうしたものも付けられるのであれば、両側につけたほうがいいと思います」
このほかには利便性という意味ではスマートキーです。昔の言い方ではキーレスエントリーです。カギを持ったままドアノブに触れるだけで開錠、施錠できる機能ですが、これも一部のクルマではオプション設定になっています。
このほか、LEDヘッドライトも標準装備でついているクルマは少ないようです。そのLEDの数が何個になるのか、というのがオプションになっていて決まってきます。3つ以上のタイプを選択することに関心が広がっています。
■両側パワースライドとサンルーフ
最後は車種で見ていくとしましょう。
「アルファードではサンルーフと両側電動スライドドアは絶対につけてもらいたい。レクサスならサンルーフが必須。レザーシートは好みが分かれるので予算があえば、ぜひおすすめしたいと思います」
このように、ミニバンであれば両側パワースライドドアのついてるものに人気があるようです。またサンルーフの設定のあるものは付けたほうがいいでしょう。
メーカーオプションにはアクセサリーコンセントというものもあります。単純なコンセントですが、災害などいざというときに電力を供給することができるので、まさかの時の対策になるのではないかと思います。
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