アウトランダーを進化させたばかりの三菱が、7人乗りSUVのプロトタイプ「DST CONCEPT(DSTコンセプト)」を公開した。ASEANなどで市販されるエクスフォースの7人乗りモデルと思われるが、ボディ後端まで延びるルーフが力強くて実にカッコいい。これ日本に来ないの?
文:ベストカーWeb編集部/写真:三菱自動車
■パジェロとは素性が違うFFベース
10月24日に開幕したフィリピン国際モーターショーで、予告通り三菱が「DSTコンセプト」を公開した。
このクルマはASEAN市場などで人気の多人数乗車のSUVというセグメントを補うもの。この市場に三菱はすでにパジェロスポーツを投入しているが、DSTコンセプトは前輪駆動ベースのため、その後継にはならない別モデルと予想できる。
その外観は、2023年に登場したエクスフォースと共通点が多いが、エクスフォースよりもスクエアな「面取り」で、力強さや安定感を強調している。
フロントマスクでは、エクスフォースに対してフロントグリルの存在感が増し、その両サイドにある横バー状のLEDがより幅広になった。同じ横バーのモチーフがボディサイドCピラーに配置されてアクセントとなっている。
【画像ギャラリー】前後フェンダーにある切り欠きは何? DSTコンセプトの迫力のお姿はこちら!(11枚)画像ギャラリー■2025年度中の発売は確実!
ボディサイドもエクスフォースとは違う。前後タイヤの上部は一度えぐったプレスラインからブリスターフェンダーが張り出しており、4輪の踏ん張り感が際立つ。A、B、C、Dのピラーはすべてウインドウに覆われてブラックアウトしており、ルーフが浮いて見える造形だ。
ボディサイズは非公表だが、タイヤサイズなどからエクスフォースよりは一回り大きそう。現行パジェロスポーツと同じ4.7m程度の全長はありそうだ。タイヤホイール内のクリアランスもエクスフォースより大きく、サスペンションストロークの長さが予想できる。
いっぽうインテリアだが、コンセプトモデルのため市販モデルを直接予想はできない。とはいえフラットなシフトパネルや、インパネとセンターディスプレイを一体化させたメーター回りなどから、ほぼエクスフォースと共通と予想する。
ここまでの概要から、DSTコンセプトは、近年世界的に人気を集めている都市型SUV(モノコックボディ+FFベース)のニューモデルといえる。この発表自体は三菱自動車が描く中期経営計画「Challenge2025」で予定されていたものだから、2025年度中に正式発売されることは間違いない。
パジェロほどのタフさはないが、これだけカッコいいSUVなら、日本に導入されても人気を呼ぶはず。エクスフォースも含めて、ぜひとも日本の三菱ディーラーに並べてほしいクルマだ!
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