人に歴史あり、クルマもまた然り。どのメーカーにも、歴史を共に歩んできた大御所車がある。ここではトヨタを代表するクラウンと、その対抗としてクラウンと双璧をなす日産 スカイラインから、それぞれ「ベスト世代」を選抜して比較した。
※本稿は2024年12月のものです
文:渡辺陽一郎/写真:トヨタ、日産
初出:『ベストカー』2025年1月26日号
■初代クラウンとケンメリの功績
クラウンで最も高く評価したいのは1955年登場の初代だ。当時、日本のメーカーの多くが外国車を国内で生産していたなか、トヨタは純国産にこだわった。
結果、初代クラウンは国産初の本格高級車として「日本一の自動車会社」というトヨタのブランドイメージを築いた。
クラウンは1990年に登録台数の月平均が約1万7300台という最盛期を迎えるが、2021年には約1800台まで転落。現行型で大幅刷新に踏み切った。
いっぽう、スカイラインの月平均の登録台数は2023年実績で約200台。やはり1973年に月平均1万3000台とスカイラインの最盛期を築いた4代目を最も高く評価したい。
「ケンメリ」の愛称で親しまれ、1970年代中盤に排出ガス規制で国内販売が縮小した時も、日産の収益を支えた。
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