クルマのさまざまな装備のなかで運転手自身や運転をサポートするものは、特に自身が若い時には不要と思えるものも多い。だが、おじさんになってみるとそのありがたさが身に染みる装備もある。今回はそうした“おじさんエイド”を見ていこう。
文:長谷川 敦/写真:トヨタ、日産、写真AC
【画像ギャラリー】おじさんにとっては大助かりな装備とは?(16枚)画像ギャラリー運転を助ける各種装備
●フェンダーミラー
かつては日本車の標準だったフェンダーミラーも、1983年に規制が変わってドアミラーにとって代わられた。
しかし、視線の移動が少ないフェンダーミラーにもメリットが多いのは事実で、実際にドアミラーへの変更直後は戸惑う人も多かった。
現在でもタクシーの多くでフェンダーミラーが採用されているのは、このタイプのミラーに一定の需要があることの証明でもある。
●コーナーポール
クルマのフロントバンパーからニョキッと伸びるコーナーポールは、自車の先端がどこにあるのかをドライバーに知らせるための装備だ。
通称「おじさんポール」とも呼ばれたこのコーナーポール、近年では標準装備するクルマはほとんどなく、ディーラーオプションで設定されている。
あちこちに各種センサーが搭載され、壁などに接触しそうになると警告音で知らせてくれる現代のクルマでは、コーナーポールの必要性が薄れているのは事実。
また、コーナーポールを立てていると、自身が「運転下手」とアピールしているようでカッコ悪いと思う人も少なくないといい、コーナーポールには「下手くそ棒」という蔑称もある
こうした理由から減少しているコーナーポールだが、車両間隔がつかみやすくなるアイテムではあり、見た目よりも安全性を重視する人は現在でも利用している。
●ベンチシート+センターコラムシフト
一般的な乗用車では、前列シートが運転席と助手席のふたつに分かれていて、その間にはシフトレバーやパーキングブレーキレバーがある。
これとは違い、運転席から助手席まで一体になっているのがベンチシート。
ベンチシートでは、シフトレバーがハンドルの横に装備され、これをセンターコラムシフトと呼んでいる。
コラムシフトの利点は車体中心からシフトレバーを移動できることであり、マニュアルトランスミッション車でのベンチシートはコラムシフトがあってこそといえる。
トラックなどの商用車ではまだまだ採用例の多いベンチシートも、一般的な乗用車では年を追うごとに減っている。
ベンチシートの利点には乗り降りがラクで膝や腰に優しいことと、長距離運転でも疲れにくいことなどがある。
おじさんになると、こうしたベンチシートのメリットに目がいくが、現代ではベンチシートを持った車種が少ないのが悩みどころだ。
アナログのほうが便利だった?
●手動パーキングブレーキ
駐車する際に作動させるのがパーキングブレーキで、通常は運転席の横にあるレバーを引けばパーキングブレーキがかかる。
車種によってはペダルを踏んでパーキングブレーキをかけたり解除したりするが、手動とあわせて操作は基本的にアナログだ。
だが、最近ではスイッチひとつでパーキングブレーキを作動させるモデルも増えている。
操作自体は電子スイッチのほうがラクなのは間違いないが、長年アナログ式に馴染んでいたドライバーのなかには、効きや戻し具合が感覚的にわかりやすいアナログ式のほうが安心できるという人もいる。
●大きな物理ボタン
これはアナログ式のパーキングブレーキにも通じる話だが、運転中に各種ボタンを操作する際に、デジタル式のタッチパネルでは実際に正しく操作できているのか不安になりがち。
しっかり画面やスイッチの表示を見て操作できない運転中は、アナログスイッチのメリットが活きてきて、運転にも集中しやすい。
当然ながらこれには慣れの影響も大きいが、残念なことに、おじさんになると新しい環境に適応するのに時間がかかってしまうため、すでに慣れているスイッチのほうが安心できる。
ストレスフリーが安全運転につながるのはいうまでもないだろう。
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