「ダウンサイジング」に目覚めた中高年男性にオススメしたいのが、小さいクルマ作りが得意なスズキ。しかし中高年には「スズキ=廉価」のイメージが根強く、選択肢から除いてしまうことが多い。それは明らかに損をしていますよ!!
※本稿は2025年1月のものです
文:伊達軍曹/写真:スズキ
初出:『ベストカー』2025年2月10日号
中高年男性を躊躇させる“古い”スズキのイメージ
筆者の周囲では「スイスポ」ことスズキ スイフトスポーツの評価は圧倒的なまでに高い。体感ベースでは「次、乗り換えるなら絶対スイスポだね!」と言っている者が、クルマ関係の知人のうちで7割を超えているように思う。
だがそのわりに、実際にスイスポに乗り換えた者は少ない。自動車メディア界を見渡してみても、スイスポに買い替えた関係者は、ごく少数ではないか?(違っていたらすみません)
結局は、スイスポがいかに素晴らしいクルマであろうと、ステアリングホイールの中央に鎮座する「S」マークがどうしても「良品廉価」を想起させ、「廉価」という響きに若干の抵抗を感じさせているのだろう。
だがこれは、認識の軸をシフトしてしまえば、容易に乗り切れることができる。新しい認識とは、
「スズキ=この時代にグローバル規模で結果を出し続けている、超クールでイケてるジャパン企業」
これだ。
この新しく、そして正しい認識にシフトすれば、あの「S」マークが燦然と輝いて見えてくるはずだ。
【画像ギャラリー】いまや「世界のスズキ」ですよ!! ダウンサイジングを目指すなら外せない小さな巨人・スズキの優良車たち(24枚)画像ギャラリーダウンサイジング術:スズキ編
●スズキ スイフトスポーツ 価格:216.48万~228.91万円
方向性は異なるが、日産 ノートオーラと並ぶダウンサイジング界の巨頭。火力が強いのは当然だが、AT車は特にヒヤリハット防止装置も充分で、価格も手頃。燃費性能は突出していないが、車両価格が安いのでチャラだ。
・火力度数:★★★★★
・安全装備:★★★★☆
・乗り心地:★★★★☆
・燃費性能:★★★☆☆
・お手頃感:★★★★★
●スズキ スイフト 価格:172.7万~233.2万円
火力は低めだが「普通にイイ」という意味でのよき走りを披露する。ヒヤリハット防止にも抜かりなく(特にCVT車)、燃費も上々。デザインも実物は写真以上にイイ。
・火力度数:★★★☆☆
・安全装備:★★★★★
・乗り心地:★★★★☆
・燃費性能:★★★★☆
・お手頃感:★★★★★
●スズキ ソリオ バンディット 価格:212.52万~231.7万円
「郊外住まいのファミリー感がある」という意味で、男のダウンサイジング術的には低めの火力との評価に。だが、そのほかの部分は総じて高レベルというか「普通によい」という印象。この価格で「普通によい」のは大したもの。「バンディット」なら火力は星3.5個か?
・火力度数:★★★☆☆
・安全装備:★★★★★
・乗り心地:★★★☆☆
・燃費性能:★★★★☆
・お手頃感:★★★★☆
●スズキ ジムニー/ジムニー シエラ 価格:165.44万~218.35万円
登録車であるシエラを含めてエンジンパワーという意味の火力は低いが、「人生と生活を変える」という意味での火力は最強レベル。オフローダーゆえ乗り心地と実燃費には不満も残るが、そこに目をつぶることができるなら、これもまた最強の選択肢。
・火力度数:★★★★★
・安全装備:★★★★☆
・乗り心地:★★★☆☆
・燃費性能:★★★☆☆
・お手頃感:★★★★★
コメント
コメントの使い方部品の共有性って知ってます?ベストカーさん。スズキは、それが上手なんですよ。スイフトと言う量販が期待できる車両を造り、それと可能な限り部品を共用して、スイフト・スポーツを造る。しかもちゃんと原価低減も行って、消費者に還元する姿勢は素晴らしいの一言。(全く対照的なのがマツダ。)
でもね、スイフトってね、旧シエンタもそうだけどガリガリ君みたいに下膨れ形状なんで料金所や車庫入れで運転しにくいんだわ。REUNOUT5TURBOならリアエンジンにまで清水ピョンしたわけですからそこは、狭い近隣施設と自宅車庫、丸くてもKP並みに小さいか、Bb並みにカクカクなら普段使いにいいと思います。