2026年4月の登録車販売ランキングで、ホンダ ステップワゴンは6575台を販売し、前年同月比227.7%と大きく伸びた。ノア、ヴォクシー、セレナがひしめくミニバン市場で、この数字はかなり目立つ。なぜいまステップワゴンがファミリーに選ばれているのか? その理由を考えてみよう!
文/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】十分余裕のあるドリンクホルダーの幅とUSBチャージャーが良すぎる! ステップワゴンの3列目がスゴイ!! (15枚)画像ギャラリーシンプルなAIRと迫力のSPADAで選びやすくなった
ステップワゴンの強みは、キャラクターの違いがわかりやすいことだ。AIR(エアー)はすっきりしたデザインで、いかにも「家族の道具」として清潔感がある。いっぽうSPADAは押し出し感があり、上級ミニバンらしい存在感が濃い。ノア/ヴォクシーでいえば、標準系とカスタム系を選ぶような感覚で、好みに合わせやすいのがいい。
さらに2025年5月にエアー EXが加わったのも大きい。エアーのシンプルな見た目は好きだけど、装備は充実させたい。そんなユーザーにドンピシャのグレードだ。
本革巻ステアリングホイール、運転席&助手席シートヒーター、2列目オットマン、全席USBチャージャー、トリプルゾーンコントロール・フルオートエアコンディショナー、パワーテールゲートなどを備え、ファミリーカーとしての満足度を高めている。
価格はエアーのFFが334万8400円、エアー EXのFFが354万3100円。e:HEV エアー EXのFFは393万8000円だ。装備差を考えるとエアー EXはかなり現実的な本命。見た目は落ち着いているのに、家族が欲しい快適装備はしっかりある。これが支持を広げた理由のひとつだ。
広さと使い勝手はやっぱり強い。3列目の床下格納も武器
ファミリーに選ばれる理由として、ステップワゴン本来の実用性も見逃せない。室内は広く、3列目までしっかり使える。さらに3列目シートを床下に格納できるため、荷室を広く使いたい時にスッキリする。跳ね上げ式と違って左右にシートが残らないので、自転車や大きな荷物を積む時にもありがたい。
ボディサイズは全長4800mm前後、全幅1750mm、全高1840mm台と、5ナンバーサイズではないものの、ファミリーミニバンとしては現実的な大きさだ。スライドドアで子どもの乗り降りもしやすく、低床で室内高にも余裕がある。毎日の送迎、買い物、週末の遠出まで、生活のほぼ全部を受け止めてくれる感じがある。
e:HEVの存在も大きい。e:HEV エアー EXのWLTCモード燃費は19.8km/L、e:HEV SPADA(スパーダ)は19.6km/L。大柄なミニバンとしては優秀で、モーター主体の滑らかな走りも家族向きだ。発進が静かで、渋滞でもギクシャクしにくい。これ、子どもが寝ている時には地味に効く。
そしてSPADA系では、e:HEV スパーダ PREMIUM LINE BLACK EDITIONも加わり、上級感を求める層にも訴求しやすくなった。価格は440万6600円と高めだが、黒で引き締めた見た目はかなり迫力がある。
さらに2025年12月には、初代誕生30周年を記念した「STEP WGN e:HEV AIR EX 30周年特別仕様車」と「STEP WGN e:HEV SPADA 30周年特別仕様車」も登場。マルチビューカメラシステムや2列目シートヒーターなどを備え、節目感と実用装備の両面で販売を後押しした。シンプル派にはエアー EX、上級派にはスパーダ系、そこに30周年特別仕様車も加わった。この選択肢の広がりがハマったわけだ。
結論として、ステップワゴンの大躍進は偶然ではない。派手さだけではなく、家族が毎日使って「これでいい」ではなく「これがいい」と思える装備と使い勝手を整えてきた。前年比227.7%という数字は、ステップワゴンが再びファミリーミニバンの本命候補に戻ってきた証拠なのである。
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