若手自動車評論家の西川昇吾氏の場合、自身の両親は未だ「お年寄り」の部類にはない。しかしいずれ必ず両親は高齢者となる。その時のため、西川氏には「将来両親が年老いた時、乗るように薦めたいクルマ」を選んでいただいた!!
※本稿は2025年3月のものです
文:西川昇吾/写真:日産、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2025年4月10日号
西川昇吾が「両親」に薦めるのは……日産 サクラ
地方では生活必需品であるマイカー。年老いた時、一般的にマイカーに必要な要素とは何か? 筆者が思うに優先事項が高い項目は安全性とコンパクトなボディだ。ここから導き出した答えがサクラだ。
軽自動車サイズはあらゆるシーンで運転しやすいし、何よりサクラはスクエアなボディで視界もよく車両感覚が掴みやすい。安全面でも各種運転支援システムも一通り装備されている。
また航続距離を気にする声もあるかもしれないが、高齢ドライバー自身の運転による長距離移動が必要なケースは稀だ。実家は戸建てなので、充電設備を設ければ航続距離は充分なのだ。
そしてサクラは質感がいい。内装はもちろん、乗り味も上質なのだ。高い静粛性と低重心というBEV特有のメリットに加えて、専用チューンのリアサスペンションが組み合わされ軽ハイトワゴンとは思えない乗り心地と走行安定性を実現している。
「新時代の軽の高級車」という表現がふさわしい乗り味なのだ。そのためこれまで普通車に乗っていた両親でも満足できるはず。軽自動車を選ぶのがグレードダウンと思わせないの質感の高さもお薦めできるポイントなのだ。

















コメント
コメントの使い方私も60歳で、20年間乗ったガソリン車からBEVに乗り換えました。運転が楽なのに楽しい。長距離運転も楽です。
維持コストが安いのも助かります。
若い時のように休憩なしで一気に長距離を走れないので、休憩しながらの経路充電も苦になりません。むしろ無理が出来ない分安全だと思います。
高齢者にこそEVが適していると思います。そしてこの年でまたまた車にワクワクさせられるなんて幸せです。