北米で開催中のデトロイトショーで新型カムリ(米国仕様)が世界初公開となった。カムリは1982年に日本で発売されて以来、トヨタを代表するミッドサイズセダンとして世界中で生産・販売されてきたモデルだ。
しかも米国では、15年間乗用車販売でトップに君臨してきた実績もある。それが8代目となるこのモデルで大きくフルモデルチェンジ。“セクシー”なスタイリングのスポーティセダンに生まれ変わった。
文:WEBベストカー編集部/写真:TOYOTA
トヨタが向かう方向を示す新型セダン
派手な演出とともに、赤いカムリ、続いてシルバーのカムリがステージに登場。豊田章男社長による、プレゼンが始まった。
その冒頭のセリフはなんと「What do you think of our new Camry?(この新型カムリはいかがですか?)」というもの。ここで会場内にいる大勢のアメリカ人たちから拍手と歓声が上がった。
そう、今度のカムリは、スポーティでかっこいいのだ。
豊田章男社長は、新型カムリを「トヨタをこれ以上うまく代弁するものがないほど、私たちトヨタがブランドとして向かいたい方向性を全て物語っている」と語り、また「セクシー」だと表現する。それほど、今度のカムリには力が入っているのだ。
今回のモデルチェンジの根底にあるのは、「もっといいクルマづくり」にむけたTNGAプラットフォームの採用だ。これにより、エモーショナルで美しいスタイルや、意のままの走りを目指している。
低重心化、ボディ・フロア剛性の強化、エンジンマウント位置の見直しのほか、リアに新サスペンションを採用することで、操縦安定性や乗り心地の性能を幅広く向上させている。
北米仕様でのパワートレーンは3タイプ。3.5LのV6直噴エンジンのほか、新開発の2.5Lの直4直噴エンジンと新型THS-IIによるハイブリッドとなる。
2.5Lのガソリン車、そしてハイブリッド車ともに、世界トップレベルの熱効率を実現するとともに、燃費性能と動力性能の大幅アップを実現しているという。
加えて、2.5Lガソリン車には、新型の8速AT(Direct-Shift-8AT)を採用し、ドライバーの意のままに反応する走りを目指している。
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