5月14日(水)、横浜の日産グローバルギャラリーにて日産フォーミュラEチームの記者会見が開かれ、Formula E 2025 TOKYO E-Prix特別仕様となったGEN3 EVOが披露された。今年で2回目となった東京E-Prix。監督・ドライバー・エンジニアがそれぞれの思いを語る。
文/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】サイバーな雰囲気満載! 8bitチェリーブロッサムGEN EVO3の近未来デザインに見惚れる!(12枚)画像ギャラリー日産フォーミュラEチーム絶好調の真っ只中!
フォーミュラEで今シーズン日産は、マニュファクチャランキングで首位。チームランキングでは2位に立っている。ドライバーズランキングでもオリバー・ローランド選手が首位を維持している。
東京E-Prixでの活躍も期待されるが、当事者たちはどのように見ているのだろうか。会見では、日産フォーミュラE監督トマソ・ヴォルペ氏、ドライバーのオリバー・ローランド選手、チーフパワートレインエンジニアの西川直志氏が登壇。今シーズンの感触を語ってくれた。
監督のヴォルペ氏は、会見に参加できなかったノーマン・ナトー選手に触れながら「スケジュールの都合がつかなかったこと以外の問題はない」と好調ぶりをアピール。
ローランド選手もふたたび東京に来られたことの喜びを見せながら、「マシンもチームも調子がいい」とたしかな手ごたえを感じている模様。
また西川氏はメキシコシティでの勝利に涙を流したエピソードを披露。今シーズンの好調に対する喜びを見せると同時に、それだけ日産フォーミュラEチームに入れ込んでいることが窺える。
世界を牽引するEVメーカーとしての矜持
会見では日産がモータースポーツを通して環境やサステナビリティといった「未来」に対し真剣に取り組もうとする姿勢も垣間見えた。
ヴォルペ監督は「どれくらい我々が将来に対し影響を与えることができるか」といった観点からモビリティやビジネスに加え環境やサステナビリティの面での影響力を持ちたいと述べる。
一方、西川氏は来年よりチーフパワートレインエンジニアを退くことになるが、「人材のサステナビリティ。後継を育ててフォーミュラの技術を量産車に生かす礎を作っていく必要がある」と語った。
こうした観点がモータースポーツの面でも強調されるのは、BEVの分野を牽引してきた日産ならではといえよう。
レトロでサイバーで和テイスト!?な特別デザイン
今回の目玉の一つは、東京E-Prix開催に合わせたGEN3 EVOの特別デザインだ。
第8戦、第9戦に先立ち、日産はEVレースゲーム「NISMO Electric Racer Tokyo」を先日リリースした。本作はイラストレーターの吉田健太郎氏とのコラボによって、レトロゲームを彷彿とさせる8bitのスタイルで制作されたのがウリだ。
このデザインがなんとGEN3 EVOに反映されたのだ。会見でお披露目された8bit風のドット柄に桜の意匠がほどこされたデザインに会場も沸き立つ。ヴォルペ監督も今回の特別デザインを「素晴らしいアイディア」と満足そうな表情を浮かべた。
会見では最後に登壇者の3名から週末のレースに対する意気込みが語られた。
ヴォルペ監督は「我々のミッションはすべてのレースに勝つことだ」と勝利への強い意志を示す。
ローランド選手も「大局的にみる必要もある」と時折冷静さを見せながら、「ポールポジションをとることを目指すよ」と闘志を見せた。
西川氏は昨年の東京E-Prixが2着だったことに触れながら「今年は満面の笑みで表彰台を独占したい」と語る。
今季の好調ぶりから、周囲の期待がますます高まる日産。昨年の雪辱を晴らし、今年こそホーム日本で優勝となるか。
そんな注目度抜群の東京E-Prixは5月17、18日に有明のビッグサイトコンベンションセンター周辺で開かれる。















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