2025年3月24日から4月6日まで、バンコク国際モーターショーが開催。話題を集めたのは世界初の一般公開だった三菱 エクスフォースだが、そのほかにも多数あった注目車をご紹介する。今回も中国ブランドが多数出展されていたぞ!!
※本稿は2025年4月のものです
文、写真:諸星陽一
初出:『ベストカー』2025年5月10日号
バンコクモーターショーは「クルマが買える」
2025年3月24日、タイ・バンコクの北側、パーククレット郡にあるインパクト・チャレンジャー・ホールで第46回「バンコク国際モーターショー」が開幕した。
バンコクモーターショーは日本や欧州のショーと異なり、買えるショーであることが特徴。各自動車メーカーやインポーターは、ショーに合わせて値引きや特別金利、用品サービスなどさまざまな特典を用意し、販売促進に抜かりがない。
2024年はショー期間中に5万台が契約されるという実績を記録。事務局長のジャットランド氏によれば2025年はそれを上回る勢いが予想されているという。
出展ブランドは中国が一番多く14ブランドだが、2024年のようなスーパースポーツ系EVの展示はほとんどなく、ピックアップトラックなどが目立った。日本からはトヨタ、レクサス、ホンダ、日産、三菱など8ブランドが出展した。
日本からも8ブランドが出展
●トヨタ フォーチュナー
ハイラックスと同じラダーフレームを使って作られるSUVのフォーチュナー。先日2026年モデルが登場したばかりの同車に、オーバーフェンダーを装着するなどしたスポーツコンセプトが登場。各国プレスの注目を集めた。
●いすゞ MU-X 2.2 MAXFORCE
1989年から2世代が日本でも販売された「ミュー(MU)」。タイで生産されるMU-XはピックアップトラックのDマックスをベースとした2.2Lディーゼルの7人乗りSUV。高い悪路走破性を誇り、タイ北部などで絶大な人気を誇る。
●BYD シャーク6
中国BYDもピックアップトラック市場への注力を強めている。シャーク6は1.5Lガソリンエンジンにモーターを組み合わせたPHEVで、EV航続距離は100kmを実現。近年タイではPHEVの注目度が高い。
●MG3 HYBRID+
2024年登場したMG3のハイブリッドはスポーツ指向のBセグメントハッチバック。そんなMG3がなんとアドバンカラーで展示されていた。履いているのはアドバンネオバだ。
●フォード EVEREST
ピックアップトラックのレンジャーをベースとして製造されるSUV。タイで生産され、アジアオセアニア地域を中心に販売されている。タイではピックアップベースSUVユーザーにとって憧れのモデルだ。
●ボルボ EX90
ボルボの最上級EVとなるのがEX90。電動化を進めるボルボだが、電動化一本に絞ることはやめた。今回の展示もEX90の横にXC90を出品している。
タイでも大人気のレトロ車や大小さまざまなミニバンも
●いすゞ ドラゴンマックス
会場内でひときわ目立つ存在だったのがドラゴンマックス。1998年型のピックアップトラックに、最新の220馬力を発生する2.2Lディーゼルターボエンジンを搭載。世界中でレトロなクルマが大人気であることを痛感。
●GAC M8 PHEV
中国GACが製造するM8。レクサス LMを意識したスタイリングであることは否定できないほど似ている。それだけ、アジアや中国でレクサス LMやアルファードの人気が絶大である証拠。今回の展示モデルはPHEVでさらに商品力をアップしている。
●ヒョンデ スターリア
近年の各社の市販車のなかでも、かなりのインパクトをもったデザインがヒョンデのスターリア。その存在感は素晴らしく高い。今回のショーでは20万バーツ(約90万円)の現金割引や特別金利0%を実施するなど販促に積極的だ。
●ジーリー リダラ
ボルボを傘下に収めるなどしている中国のジーリーは、EVピックアップトラックのリダラを展示した。タイでEVは補助金などで買いやすく、ピックアップトラックは実用的で利便性が高い。理想の2つを組み合わせたのがリダラだ。
●ジーリー KING GEN
ジーリーのEVバンをベースに架装した車両を製作しているのがKING GEN。救急車なども、同時に展示されていた。タイではEVをベースに架装した商用車が結構多くみられる。
●GWM タンク
中国・長城汽車ブランドがGWM。タンクは同社がリリースするSUVモデルで300シリーズと500シリーズがある。写真のモデルはジープ ラングラーに近いサイズを持つ300シリーズのハイブリッドモデル。
●JY AIR
中国の航空会社である吉祥航空を親会社とする吉祥汽車のブランドがJUNEYAO。スタンダードが75万9000バーツ(約340万円)。吉祥航空4席分チケット3年間無料提供などの特典が付く。


















コメント
コメントの使い方面白いですね。知ってる車だってあるのに、列挙されてるとまるで少しだけ違う世界線に来たような気になります