ポカポカした陽気とはウラハラに、風が強かったり意外と雨が降ったり、あるいは花粉や黄砂が飛んだりして、春は意外とクルマをキレイに保つには難しい時期だったりします。5月も過ぎて、それらの被害は少なくなって落ち着き、「五月晴れ」という言葉に表れるように天気の良い日が多くなりますが、もう6月になって梅雨が来てしまう! そんな中で青空駐車組の人がクルマの外装をキレイな状態で維持したいと考えた場合、ボディカバーは重要なアイテムのひとつになるでしょう。ここではクルマ用のボディカバー選びについて少し掘り下げてみます。
文:往機人/画像:Adobe Stock(トビラ写真=Adi)
【画像ギャラリー】春だけじゃなく春夏秋冬いつだって必要!? レイヤードに起毛裏地のクルマカバーがオススメな理由!(5枚)画像ギャラリーまずは車体に合ったサイズと形状のものを選ぶ
ボディカバーを選ぶときに重要になる要素はいくつかありますが、まずはその車両に合ったサイズと形状のものを選ぶことが肝心でしょう。
カバーの役割として、いちど覆ってしまえば、あとは外れたりしなければその役目を発揮してくれると思いがちですが、屋根の無い場所に駐車していると、クルマはいろんな天候の変化にさらされることになります。
雨に濡れたり、地面から飛び散った泥や砂を浴びたり、湿気が上がってきて底面に結露したりと、車にダメージを及ぼしかねない状況はいろいろですが、その中でも特に要注意なのが風です。風が吹くと路面の砂やホコリが舞上がり、それがボディカバーと車体のすき間に入り込んでしまいます。
いちど入り込んだ砂やホコリはなかなか出ていかず、風によるカバーのバタつきで、砂やホコリがボディに叩きつけられ、塗装面に傷を付ける恐れがあります。
砂やホコリの侵入を完全にシャットダウンするのは難しいのですが、車体のサイズや形状に合わないカバーはすき間から侵入を許してしまう可能性が高くなります。
特に、大きかったり部分的にダボついているケースは良くないです。大きすぎるとすき間が閉め切れずに砂やホコリの侵入が多くなりますし、ダボついている部分があるとそこが風に煽られてバタバタとボディを叩くことになってしまうためです。
サイドミラーの先端は特にこすれる部分なので、平面ではなく袋状に余裕が作ってあるタイプも効果的です。
固定方法もいろいろ
サイズや形状をフィットさせるのと合わせて考えたいのがカバーの固定方法です。
ボディカバーは被せただけでは裾が遊んでしまうため、ちょっとの風で膨らんだりバタついたりしてしまいます。そうなるとすき間も増えるので砂やホコリが侵入しやすくなります。
そうなるのを防止するため、各メーカーは固定方法にも知恵を絞っています。
最も基本的な方法は、裾をロープで巾着のように絞って下端をボディにフィットさせるというものです。これで裾のバタつきと砂やホコリの侵入を大幅に防げます。
そのうえで、さらにバタつかないようにするため、要所をベルトで固定する方式を採用しているものも多くあります。
巾着だけでは強風でめくれてしまう恐れがあるので、その点でもベルトを併用しているものは安心です。
素材はレイヤードタイプが主流
耐候性という点では、生地の性能が重要になるでしょう。表皮の生地には、防水性能や耐紫外線性能、飛び石などからボディを守るクッション性、そして脱着のしやすさに影響する柔軟性や軽量生など、外からの様々な刺激に耐える能力や利便性が求められます。
そのすべてを1種の生地で対応するのはかなり難しいため、それぞれの能力を持った生地を重ね合わせるレイヤードタイプが今の主流となっています。
以前は複合生地は高価でしたが、昨今は5レイヤー以上でも1万円以下(サイズにより)で購入できるようになっているようです。








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