キャンピングカーの国内トップメーカー・トイファクトリーが、スイス発の“水を使わないトイレ”「クレサナX1」を今冬日本展開へ。医療レベルの衛生性能と無臭設計を備え、防災やアウトドア、介護など幅広いシーンで注目を集めそうだ。
文:ベストカーWeb編集部/画像:PRTimes
【画像ギャラリー】防災にもキャンプにも! 水不要の自動密閉トイレ「クレサナX1」日本上陸へ(20枚)画像ギャラリー水も薬剤も不要。スイスの医療技術が生んだ次世代トイレ
キャンピングカーの快適化を追求してきたトイファクトリー(岐阜県可児市)が、新たに日本市場へ導入を決めたのがスイスClesana(クレサナ)社の自動密閉式トイレ「X1(エックスワン)」だ。
ドイツ・デュッセルドルフで開催された欧州最大級のキャンピングカー展示会「キャラバンサロン2025」で世界初公開され、衛生性と利便性を両立した革新的プロダクトとして注目を集めた。
「クレサナX1」は、水や化学薬品を一切使用せず、排泄物を専用の多層フィルムで自動的に密閉処理する“自動フィルムパック式”を採用。スイスの医療現場でも使用される7層構造の特殊フィルムによって、においや液漏れを完全に遮断する。その密閉性能は、一般的なポータブルトイレ用フィルムの900倍の防臭効果を誇るといい(ドイツ・ホラウンホーファー研究所実証)、医療現場レベルの清潔さをどこでも実現できるのが大きな特徴だ。
持ち運び自在&モバイル電源対応で“どこでも清潔”
「X1」のもうひとつの革新が、折りたたみ可能な可搬設計だ。収納時は省スペースで積載でき、使用時には伸縮して快適な高さを確保。防災備蓄やBCP対策用途にも適しており、複数台をスタッキング保管することもできる。
電源は、国内で普及する電動工具用の18Vモバイルバッテリーをはじめ、12V/24Vの車載電源や家庭用100V・240Vにも対応。車中泊やキャンプはもちろん、停電時や避難所など、“いつでも・どこでも使える安心”を提供する。
環境意識の高い欧州ではすでに、薬剤を使わず水も不要な“環境配慮型トイレ”として普及が進むクレサナ。スイス製らしい高品質な仕上げと堅牢な構造も信頼感を支えるポイントだ。
トイファクトリーが国内展開、安心のサポート体制も
トイファクトリーは、ハイエースベースのキャンピングカー製造台数で国内首位を誇り、独自の断熱技術やソーラーシステムなどで知られるメーカー。同社は2024年にクレサナ社と日本総代理店契約を締結しており、修理・保証・消耗品交換・システムアップデートまでサポート可能な体制を整えている。
代表取締役・藤井昭文氏は、「車中泊やアウトドア、防災、介護といった“暮らしの延長”にあるトイレ問題を、クレサナX1で根本から変えたい」と語る。なお、価格や発売時期は後日発表予定。
「水を使わず清潔に」──キャンピングカー文化を牽引してきたトイファクトリーが持ち込む新常識。災害時も車中泊も“衛生の安心”を届ける一台に要注目だ。






















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