ジャパンモビリティショー2025で公開された新型日産 エルグランド。来場客の多くから注目を集めたが、自動車マニアたちはどう見たのか? 清水草一氏と渡辺敏史氏、ふたりのエンスーに新型エルグランドを存分に語っていただいた!!
※本稿は2025年11月のものです
文:清水草一、渡辺敏史/写真:日産
初出:『ベストカー』2026年12月26日号
はたしてアル/ヴェルを慌てさせる迫力はあるのか?
清水「ナベちゃん、JMSが終わって、自動車業界もひと段落って感じだね」
渡辺「祭りの後ですね」
清水「我々エンスーはあんまり注目しなかったけど、新型エルグランドがだいぶ話題だったみたいだね」
渡辺「なにしろ2026年夏に市販予定ですから」
清水「出るか出ないかわかんないコンセプトカーより、もう出ないだろと思ってた大物のほうが大事だよね」
渡辺「16年ぶりのフルチェンジですし」
清水「ナベちゃん、エンスー的な評価はどう?」
渡辺「実は8月に、擬装したプロトタイプに試乗したんです」
清水「ええっ、もう乗ったのね! どうだった?」
渡辺「走りは凄くよかったですよ」
清水「4WDのe-POWERだけなんだってね。エクストレイルのe4ORCEと同じかな?」
渡辺「それが第三世代に進化してるんです」
清水「どう進化したの?」
渡辺「1.5Lターボなんですけど、VCじゃない普通のターボです。モーターは前後2個で、合計トルクは500Nm(約51kgm)を超えてるみたいです。詳しくは教えてくれませんでしたけど」
清水「だいぶ速いんだね」
渡辺「ボディのしっかり感やハンドリングもちゃんとしてました。リアモーターの効きがいいのか、コーナーでもクルッと回る感じです。ドライバー目線だと、かなりいいクルマだと思います」
清水「アルファードの2.5L・HVがライバルかな?」
渡辺「そうですね。動力性能はエルグランドの勝ちでしょう」
清水「ヴェルファイアの2.4Lターボとはどう?」
渡辺「そっちにはかなわない感じですけど、燃費で勝てますから」
清水「日産としては、走りで勝負を挑むしかないって、割り切ったみたいだもんね。でも、このテの高級ミニバンは、やっぱり威圧感のあるデザインが命だからな」
渡辺「そっちの評価はどうです?」
清水「いやー、リアの上下四隅を突き出したデッパ風の造形は頑張ってるけど全体としてはちょっと弱いね」
渡辺「リアも、テールランプとかはだいぶ普通な感じですよね。もうちょっと派手でよかったかもしれません。自分の趣味じゃないですけどウフフ~」
清水「サイドから見るとセレナのお兄さんでしょ。アルファードのうねった造形にはまったくかなわない。顔の迫力もねぇ」
渡辺「全幅がアルファードより広いので、押し出し感はありますよ」
清水「頑張ってるとは思うけど、アルファードみたいな驚きはないよね」
渡辺「確かに驚きはありませんね」
清水「もっともっとワルで攻撃的な、バケモノみたいな顔にしないと! なにしろ無敵のライバルに挑戦するんだから」
渡辺「無敵ですよねぇウフフ~」
清水「最近の販売台数を比べると、アル/ヴェルが月平均1万台に対して、エルグランドは100台くらいなんだよね。つまり100対1」
渡辺「グウの音も出ません」
清水「新型である程度巻き返せると思うけど、10対1に持っていくのが精一杯かな。つまり月に1000台くらい」
渡辺「エルグランドに有利な材料は、最近『残クレアルファード』って言葉が流行ってることですかね」
清水「あれ、何なんだろう。今どき残クレなんて当たり前だけど」
渡辺「アルファードオーナーに話を聞いたら、『残クレだと思われたくないから改造しようかな』って言ってました」
清水「それくらいアルファードは権力的でやっかみが強いってことね。国会周辺も黒塗りのアルファードだらけだし」
渡辺「困難な戦いだと思いますけど、日産のやる気に期待しましょう」



















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