欧州市場専用モデルとして展開されているトヨタの「アイゴX」。Aセグメントとよばれる欧州最小クラスに属する小型のクロスオーバーであり、日本の軽自動車に近いコンパクトなボディサイズを持ちながら、都市部での取り回しや経済性を重視したモデルとして高い支持を集めている。そのアイゴXの新型モデルが2025年12月に登場、同カテゴリーでは初となるフルハイブリッドが搭載された。新型アイゴXハイブリッドの特徴と魅力を整理していこう。
文:立花義人、エムスリープロダクション/写真:TOYOTA
【画像ギャラリー】Aセグメントとして初めてフルハイブリッドを搭載!! トヨタ「アイゴX」のハイブリッドモデル(15枚)画像ギャラリーAセグメントの常識を更新するデザイン
2025年12月に欧州で発表されたトヨタ「アイゴXハイブリッド」。エクステリアデザインは、従来モデルのキャラクターを継承しつつ、フロントデザインを中心に刷新されており、ダブルトラペゾイド(台形)形状をモチーフとしたフロントグリルによって、より力強く、洗練された表情へと進化した。フロントオーバーハングが76mm拡張され、全長3776mm×全幅1740mm×全高1525mm、ホイールベース2430mmというサイズとなったが、それでもまだまだ小さい部類。フレア形状のホイールアーチや17~18インチアルミホイールの採用により、Aセグメントながら存在感のあるスタンスを実現した点も特徴だ。
外装色は「メロウスパイス(芳醇な香り)」のカラーコンセプトに基づき、シナモンやジャスミン、タラゴン、ラバンドゥラといった個性的な色味をラインアップ。ブラックルーフを組み合わせたバイトーン仕様も選択可能で、コンパクトカーでありながら高いファッション性を備えている。街中での視認性を高めるだけでなく、オーナーのライフスタイルを表現できる点も、このモデルならではの魅力だ。
インテリアは限られた室内空間を有効に使い、定員の4名乗車時でも快適性を確保した設計。従来型の4.3インチからサイズ拡大した7インチのデジタルメーターや、上級グレードに設定される10.5インチの大型タッチスクリーンなどの最新インフォテインメントが装備され、USB-Cポートやワイヤレス充電、スマートデジタルキーといった利便性装備も充実し、日常使いでの満足度を高めている。
安全面では最新のToyota Safety Senseを全車標準装備。新型ミリ波レーダーと単眼カメラの組み合わせにより検知精度を高めたプリコリジョンシステムをはじめ、アダプティブクルーズコントロールやレーントレースアシストなどを備え、クラスを超えた安全性能を実現している。
パワートレインはヤリスやヤリスクロスに採用される1.5Lエンジン+モーター
最大の注目点は、やはりフルハイブリッドの採用だ。ヤリスやヤリスクロスなどで実績のある1.5リッターガソリンエンジン+電気モーターを搭載し、従来の1.0リッターガソリンエンジンから置き換わる。
システム総合出力は116ps(約85kW)に達し、従来モデル比で約44psのパワーアップを実現。市街地では軽快な加速感を、高速道路では余裕のある巡航性能を発揮し、Aセグメントのイメージを大きく覆す走りを手に入れた。CO₂排出量は約85g/kmと、同クラスの非プラグイン車としては最低水準を達成。燃費性能も3.8~3.9L/100km(約27.0km/L)とクラス最高レベルを誇る。
さらに注目したいのがパッケージングだ。トヨタのハイブリッド車として初めて、2つのバッテリーセルをフロア幅いっぱいに並べ、後部座席の下に縦置きするというレイアウトを採用。補機用バッテリーもラゲッジ下へ移設することで、室内空間や荷室容量を犠牲にすることなく電動化を実現している。


















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