ミニバンはもちろん、軽自動車やコンパクトカーにも採用される電動スライドドア。狭い場所でも開閉しやすく、子どもや高齢者の乗り降りにも優しい、ファミリーカーに欠かせない装備だ。今回はスライドドアの注意点を紹介したい。
文:デグナー12(Team Gori)/写真:写真AC
コインパーキングのフラップとまさかの接触
まずは、筆者自身が実際に経験した失敗談から。コインパーキングに駐車し、後席から荷物を降ろしていたが、手間取っていると、車体下のパーキングフラップが上昇。荷降ろしを終え、いつもの感覚で電動スライドドアを閉めようとした瞬間、ドア下部がフラップと接触。スライドドア下部に無残なキズがついてしまった。
このとき乗っていたのは欧州製の大型ミニバンだった。もちろん、すべての車種・すべてのパーキングで起きるわけではない。車体形状やフラップの位置、高さの違いによるところが大きいが、「スライドドアは横に動くだけだから安全」という思い込みが招いた、手痛い教訓だった。
フラップ付き駐車場では、ドアの開閉前に必ず車体下を確認。これだけで防げるトラブルがある。出発時もフラップが下がり切ったことを確認してからドアを開けるように心がけたい。
経年劣化による不具合の進行に注意
電動スライドドアは、新車時こそ静かでスムーズに動く。しかし、年数や走行距離を重ねると、ヒンジ式のドアとは異なる部分に負担が蓄積していく。特に注意したいのが、スライドレール部分に溜まるゴミや埃だ。
砂や落ち葉、髪の毛などがレールに噛み込むことで、ドアの動きが徐々に重くなる。それでも電動モーターは無理に動かそうとするため、結果としてドアモーターに過剰な負担がかかり不具合の原因となる。
電動スライドドアの修理費用は決して安くない。長く乗るつもりのクルマであれば、定期的にドアレールをチェックし、汚れがあれば清掃。動きが重くなったら早めに点検といった心がけが、トラブル予防につながる。
閉めたつもりで走り出す危険性
信じられないかもしれないが、筆者はスライドドアが閉まっていない状態で走行するクルマを目撃したことがある。おそらく送迎時に「閉めてもらったはず」と思い込み、そのまま発進してしまったのだろう。電動スライドドアはスイッチひとつで操作できる反面、開閉状態に対して感覚が鈍くなりがちだ。
もちろん、多くのクルマではドアが開いたままだと警告がある。しかし、音楽を大音量で流している、ハンズフリー通話中といった状況では、気づかない可能性もゼロではない。ヒンジ式ドアに比べ、スライドドアは閉めた感触が分かりにくい。発進前に目視で確認する習慣が、何よりの安全対策だ。
スライドドアが便利で優れた装備であることは周知の事実。便利な装備ほど、意識的に確認するひと手間がスライドドアと長く付き合うためのコツと言えるだろう。
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