2026年1月現在、日本で販売されている国産車&輸入車から、500万~800万円のスポーツセダン「世界一」を評論家10名の順位で決定する。世界的なSUV全盛で減少の一途を辿るセダンだが、魅力あるスポーツセダンはまだまだある!!
※本稿は2026年1月のものです
文:松田秀士、渡辺陽一郎、鈴木直也、小沢コージ、片岡英明、岡本幸一郎、橋本洋平、国沢光宏、竹岡 圭、斎藤 聡
写真:スバル、日産、レクサス、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2026年2月26日号
500万~800万円のスポーツセダン世界一……松田秀士の評価
価格と性能を比較したときに最もバランスがとれているのがWRX S4だろう。水平対向縦置きエンジンでシンメトリカルAWDというハイメカを採用しながら500万円ちょっとは魅力的。前後左右荷重バランスに優れ、多くの審査員が1~3位にランクしているのは納得できる。
やはり輸入車と国産車では価格に開きがあるので国産車が有利であることもランキング票から如実に読み取れるというもの。
しかし、そのなかでも個人的に注目するのがアウディ A3セダンだ。40TFSIのクワトロ(AWD)でしかもSライン。高性能かつ高質で600万円を切る価格は魅力的でリセールも高い。ただ単純に販売価格だけでは評価できない部分にも気づけば、何がベストかが見えてくるはずだ。
評論家10名それぞれの評価ポイント
●渡辺陽一郎
スポーツセダンには、セダンの快適な居住性と、スポーツクーペと同様の優れた走行性能が求められる。4輪の駆動力を綿密に制御できる4WD、後席と荷室の間に設けられた隔壁による高いボディ剛性なども評価の対象だ。
●鈴木直也
FRベースのスポーツセダンを継続的にきちんとモデルチェンジしてるのは、このクラスではほぼBMW3シリーズだけ。ほかは基本設計が古かったりFFベースや4WDベースなので、個人的には萌えないというのが本音です。
●小沢コージ
絶滅危惧種とも言うべきコンパクトなスポーツセダンはもはや凡庸を売りにしてもダメ。強烈な個性的デザイン、骨太な走り、エンジン音あってこそで、乗って面白いのは間違い無く濃厚スバル味のWRX。スマートさは要らない。
●片岡英明
6気筒ターボにリア駆動のスカイラインはじゃじゃ馬だ。アルファロメオのジュリアも刺激的な走りを満喫できる。が、洗練度の高いシャシーを得たWRX S4は、操る楽しさと極限コントロール性がその上を行っている。
●岡本幸一郎
「スポーツ」ということで、そのクルマがどれぐらいスポーティであるかというのを考えながらも、自分の好みも重視。だからスカイラインやジュリアがけっこう上に。ISは、300hじゃなかったらもっと上に行っていたはず。
●松田秀士
速度制限がないドイツのアウトバーンでは速く安全に目的地に到着できるクルマをスポーツセダンと呼ぶ。WRX S4は価格も含めてバランスがとれている。しかもドライブして楽しくなければスポーツセダンじゃない!!
●橋本洋平
スポーツセダンというくらいですから、当然ながら走りがスポーティでなければダメ。大人の余裕と力強くかつ質感の高い走りがあるか否かが重要だと思っているので、その点を基準にランク付けした。
●国沢光宏
ここも対象となる車種が限られてきた。輸入車は魅力的ながら、国産車の性能を考えたら割高。とはいえ国産車も新鮮味を失いつつある。だから売れていない(笑)。スポーツセダンは過渡期。お好きな人に。
●竹岡 圭
運動性能と比較したコスパで考えると、圧倒的に日本車が有利なカテゴリーですね。ブランド力を考えると、MCでグッとよくなったアルファロメオ ジュリアは意外と狙い目なのかも……なんて改めて思いました。
●斎藤 聡
この価格帯のスポーツセダンは本来国産車の独壇場となってもおかしくないのだが、国産スポーツに限って言うと正直手薄。アウディをワンツーとした。スカイラインは足回りの改良を、WRXはMTの搭載を望む。


















コメント
コメントの使い方WRXも最新ではないけれど、スポーツセダン自体が新型なくて比較対象が軒並み古いモデルばかりなので、新しイメージで集中した形。
しかし碌に実乗直接比較せずにイメージだけで語ってる人が多いのは、我々読者から見たらSNSの素人意見とどう差別化していいのかわかりません