2026年1月の東京オートサロンで注目を集めた、ホンダが今後投入予定のスポーツブランド「HRC」。そこで思い出されるのがトヨタの「GR」と日産の「NISMO」。特にNISMOは1984年誕生という長い歴史を誇るスポーツブランドなのだ!!
※本稿は2026年2月のものです
文:片岡英明、永田恵一(車両解説)/写真:日産、ベストカー編集部/予想CG:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2026年3月10日号
昭和から存在する日産スポーツブランド
日本で早い時期にメーカー直系の公認チューナーとして名乗りを上げたのがニッサン・モータースポーツ・インターナショナル(NISMO)だ。
誕生したのは1984年9月だが、その母体となったのは、モータースポーツに情熱を傾けていた大森と追浜、2つのワークスチームである。
最初の10年はモータースポーツ活動が中心だった。だが、1990年代になるとモータースポーツで培ってきた高い技術力やスピリットを注ぎ込み、スポーツパーツやコンプリートカーを開発。
記念すべきNISMO最初のコンプリートカーが1994年に設立10周年記念として30台を限定発売したS14シルビアK’sベースの270Rだ。
翌1995年、R33スカイラインGT-Rにレースで得られたノウハウを注入したNISMO 400Rを限定99台発売。これは当時としては究極のロードゴーイングカーだった。
NISMO設立20周年を記念して2004年にはR34GT-RベースのZ-tuneを投入する。同じ時期にフェアレディZのS-tune GTも送り出した。
ここまではレーシングカーの手法で製作され、乗り手を選ぶ硬派のコンプリートカーだ。高価なパーツも惜しみなく採用した。
ちょっと毛色が違うのがK12マーチをベースにしたS-tuneである。指定ショップで購入できるように間口を広げた。そして2013年1月に横浜市鶴見区の日産自動車横浜工場内に移転したのを機に体制を一新。NISMOのブランド展開に乗り出し、ロードカーを積極的に送り出すのである。
新生第一弾としてジュークNISMOを投入。7月にフェアレディZNISMOを、9月にはマーチNISMOを送り出した。11月発売したGT-R NISMOは、2025年モデルまで真摯に進化を続けている。
幅広いユーザーを対象にNISMOを共通のアイデンティティとイメージで揃え、オーテックブランドも並び立つように棲み分けを工夫した。今ではオーラやエクストレイルまで、NISMOの幅は広がっている。
この先はミニバンのセレナやエルグランド、SUVのパトロール、リーフなどにもNISMOスパイスを振りかけ、イメージアップを図っていくことだろう。次のステージに期待だ。
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