WRC第7戦ラリージャパンが5月28(木)~31日(日)に開催される。注目の勝田貴元選手は今季2勝を挙げ、いつもよりもリラックスできているという。「ラリージャパンは全力で勝ちにいきます!」と語るその言葉には例年以上に気持ちがみなぎっていた!
文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部、トヨタ
【画像ギャラリー】モリゾウさんとガッツポーズなるか!? 勝田貴元が語った“勝つために必要なこと”にシビれる!(4枚)画像ギャラリー2026年2勝できた理由はメンタルの変化にあった
ラリージャパンを直前に控えた5月23日土曜日、イベントの合間を縫って勝田貴元選手がベストカーWebの単独インタビューに応じてくれた。いつもとは違うリラックスした表情が印象的だ。まずは2025年まではあと一歩というところで、勝利を逃してきたが、なぜ2026年はサファリとクロアチアに連勝できたのか? を聞いてみた。
「メンタルが変わったことが大きいですね。これまでは自分の存在価値を証明したいという気持ちが強すぎたんだと思います。ムダに追わなくなったというか、自分をコントロールして走れるようになったことは大きな変化だと思います」
チームメートからのサポートも大きかったようで、特に王者オジエ選手からもらったアドバイスを教えてくれた。
「スピードがないドライバーが勝つことはできないが、スピードがあるドライバーにはチャンスはある。抑える勇気を持ちなさい! 自分をマネージメントしなさい!」と言われたエピソードを教えてくれた。
また、昨年現役を引退した元WRC王者のタナック氏から、ラリーごとの攻め方やメンタル面でのアドバイスを受けていることも支えになっていると言い、今回も電話で話すとのことだ。
一度勝つと景色が変わると言われるが、それについては
「勝ったことがなかったので、信じられませんでしたが、サファリに勝っていなければ、クロアチアは抑えきれなかったと思います。『今は抑える時だ』と走ったおかげで、勝利を呼び込むことができました」
昨年まではトップタイムも出すが、大きくタイムをロスすることもあった。今年はトップタイムよりもトップ3圏内のタイムを数多く出せるようになったことが好調の要因だ。
土曜日までにトップ3にいて、5秒差、雨なら10秒差でチャンスはある
地元とは言え、勝田貴元選手にとってもラリージャパンは難しい戦いになると予想される。狭いコースは苔や泥が浮くと滑りやすく、特に雨天になると厳しさが増す。2022年に3位となったが、2023年5位、2024年4位、2025年14位と表彰台から遠ざかっている。しかし、今年は少し様子が違うようだ。
「いつもよりもリラックスできているのと、勝つために何をすべきか集中できています」と語る。そして勝負のポイントについて教えてくれた。
「天候次第ですが、金曜日、土曜日を終わった時点で3位以内、トップと5秒差なら勝機があると思います。もし雨が降れば、10秒差でもひっくり返せます。いい状態で最終日を迎えるためにも、初日、2日目としっかり走ることが重要だと思います」
さらに勝敗を分ける要素としてタイヤを挙げた。
「タイヤを上手に使った選手が勝つと思います。タイヤを持たせるというよりもこじりすぎないとか、滑らせすぎないとかが大事になります。1度でも滑らせるとタイヤは熱を持ってしまい、パフォーマンスが落ちてしまうので、狭い林道でいかにタイヤのパフォーマンスを出し切れるかが勝負の分かれ目になると思います」
勝田選手はいつもと同じ笑顔でインタビューに応じてくれたが、言葉に迷いがなく、気持ちが集中していることが伝わってきて、勝利の予感すら感じた。
最後にWRCで勝てたのはずっと支援してくれたモリゾウさん(豊田章男会長)のおかげだと語り、「優勝してGRヤリス ラリー1の上に乗ってモリゾウさんと2人でガッツポーズできたら最高ですね!」と締めくくってくれた。
WRC第7戦ラリージャパンは5月28(木)~31日(日)、20本のSSで争われる。勝田選手が勝利を目指して全力で走る姿を目に焼き付けよう!
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