日本メーカーが北米工場で製造したクルマの導入を進めているが、どうせなら純アメ車も悪くない。トランプの術中にハマっている気もしなくはないが、ここでご紹介するジープ アべンジャー4xeハイブリッドなら喜んで術中にハマりたい!?
※本稿は2026年5月のものです
文:大谷達也/写真:小塚大樹、ステランティス ほか
初出:『ベストカー』2026年6月10日号
アべンジャーハイブリッドがついに日本登場
クルマ一周グルッと見回しても悪いところが見つからない。それどころかいいところばかり。先ごろ日本上陸を果たしたジープ アべンジャー4xeハイブリッドをひと言で説明するなら、そんなクルマだった。
まずはハイブリッドシステムが面白い。前車軸は3気筒1.2Lエンジンと21psのモーターで、後車軸は29psのモーターにより駆動する電気式4輪駆動。つまりエンジンと後車軸は機械的に連結されていない。
それでもフロントモーターで発電し、その電力をリアモーターに供給することで、エンジンがかかっている限り後輪も駆動し続けることが可能な仕組みとしている。
モーター出力が相対的に小さいのはシステムが48V系マイルドハイブリッドだからだが、どうやら後車軸には減速機が組み込まれているらしく、最大で1900Nmを発揮するという。
これだけの大トルクがあれば、険しい岩場を走破するにも問題はないはず。その意味においてホンモノのジープといってよさそうだ。
乗り心地は、タイヤの当たりがソフトでゴツゴツ感が弱い一方で、ロールやピッチといった動きはダンパーでしっかり抑え込まれている。最新のヨーロッパ車によく似たセッティングだ。
おかげでハンドリングも軽快かつ正確。ワインディングロードを軽く流した範囲でいえば、オフロードを得意とするSUVとは思えないほどシャキッとした走りを披露してくれた。
3気筒の独特の振動は感じにくい!?
パワートレーンは低速域で俊敏なレスポンスを示すだけでなく、高速域で伸びのいい加速感を発揮するタイプ。
3気筒エンジン特有のバイブレーションは、高回転域でアクセルペダルを強く踏み込むと感じるけれど、全般的にはうまく手懐けられていて気にならない。こちらも不満なしといっていいだろう。
内外装のデザインはジープらしさを残しつつ、未来志向もあって上質。Bセグメントのサイズ感も扱い易そうで好印象だった。
つまりアべンジャー4xeハイブリッドはジープらしさを受け継ぎつつ、現代的な要素も取り込んだ魅力的なSUVだったのである。
●ジープ アベンジャー 4xe ハイブリッド Upland 主要諸元
・全長×全幅×全高:4120×1775×1600mm
・ホイールベース:2560mm
・車両重量:1480kg
・エンジン形式:直3DOHCターボ +モーター
・総排気量:1199cc
・エンジン最高出力:136ps/5500rpm
・エンジン最大トルク:23.5kgm/1750rpm
・モーター最高出力(フロント・リア):21・29ps/4264・3000rpm
・モーター最大トルク(フロント・リア):5.2・9.1kgm/750-2499・500-2000rpm
・タイヤサイズ:215/55R18
・価格:517万円


















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