現行ホンダ フリードで目を引くのは、アウトドア感をまとったフリード クロスターだ。しかし家族で毎日使うミニバンとして冷静に見ると、実はフリード エアーEXの完成度がかなり高い。派手さは控えめ。でも装備、価格、見た目の品のよさを考えると、“普通顔”こそ本命と思えてくるのだ。
文/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】優しげなフリード エアーEXもアクセスや無限のパーツを付けたらイケメン顔になる!?(12枚)画像ギャラリーフリード エアーEXは地味じゃない! 上級グレードらしい満足感がある
フリード エアーEXは、標準系デザインの上級グレードだ。価格はガソリンのFF/6人乗りで281万2700円、e:HEVのFF/6人乗りで321万2000円。いっぽう、e:HEVクロスターのFF/5人乗りは332万7500円となる。もちろん乗車定員や装備内容が完全に同じではないが、e:HEV同士で見ると、フリード エアーEXのほうが価格を抑えやすい。
見た目はフリード クロスターのほうがわかりやすく華やかだ。専用の外装でアクティブ感があり、SUV風の雰囲気も強い。だが、フリード エアーEXの魅力はそこではない。すっきりしたフロントマスク、クセの少ないデザイン、住宅街にも買い物先にも自然になじむ雰囲気。ミニバンに“毎日使える清潔感”を求めるなら、この普通顔がかなりいい。
さらにフリード エアーEXは上級タイプだけあって、快適装備や安心装備の満足度も高い。Honda CONNECTを備え、家族の移動を支える先進装備も抜かりない。見た目の押し出しより、使うたびに「これでよかった」と思える方向の仕立てだ。
フリード クロスターは魅力的! でも家族ミニバンならエアーEXが堅実だ
もちろん、フリード クロスターの魅力は大きい。アウトドアテイストの外観、遊び道具を積みたくなる雰囲気、5人乗り仕様なら荷室の使い勝手もいい。キャンプやレジャーを前面に出したい人には、クロスターのキャラはかなり刺さる。
ただし、フリードを選ぶ人の多くは、まず日常の使いやすさを重視するはずだ。保育園や学校の送迎、買い物、週末の家族移動、たまの帰省。そう考えると、フリード エアーEXの“ちょうどよさ”は強い。6人乗りなら2列目キャプテンシートで移動中の快適性も高く、3列目を使う場面にも対応しやすい。
燃費面でも優秀だ。e:HEV エアーEXのFF/6人乗りはWLTCモード25.4km/L。e:HEV クロスターのFF/5人乗りは25.5km/Lで、差はわずか。つまり燃費でクロスターを選ぶというより、見た目や遊び感で選ぶクルマと考えたい。
結論として、フリード クロスターは確かに魅力的だ。だが、家族ミニバンとして長く付き合うなら、フリード エアーEXの安心感はかなり強い。派手ではない。でも上質で、価格も装備もバランスがいい。フリードの本命はクロスターだけじゃない。普通顔のフリード エアーEXこそ、実はかなり賢い選択なのだ。
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