いよいよ来月(2021年12月)に新型ノア/ヴォクシーの販売店予約が開始する。すでに全国のトヨタ販売店には販売マニュアルが回っており、見込み客に対して商談を進めているという。月販1万台超の大人気ミニバン、ノア/ヴォクシー。本気で購入を考えている方も多いと思うので、現時点で編集部がつかんでいる情報を整理してお伝えします。
文/ベストカーWeb編集部
写真/ベストカー、TOYOTA
■全車3ナンバーでヴォクシーも存続
2021年12月にエスクァイアの生産終了および廃止され(正式発表済み)、ノア/ヴォクシーも現行型の注文受付を在庫車のみに切り替え開始、いよいよ全国のトヨタディーラーには次期型モデルの販売マニュアルが配布され、この11~12月でノア3兄弟の新型車発売への動きが本格化する。
現在のトヨタでは、全車種を全店舗で購入可能なため、車種の統廃合が進められている。それは人気車も例外ではなく、「次期型はノアに一本化され、ヴォクシーという車名は消滅するのではないか…」という情報があった。
しかしトヨタ関係者および販売店筋に最新情報を取材したところ、ノアもヴォクシーも継続。現行型よりもさらに差別化を進めるものの、姉妹車として次期型も発売する。
最新の販売状況では、スポーティなデザインの3ナンバーボディのみを展開するヴォクシーがノア3兄弟の販売のトップを独走するという現実を踏まえると、納得の展開といえる。新型ノアには標準仕様とエアロ仕様、新型ヴォクシーにはエアロ仕様のみが用意され、どちらも3ナンバーボディとなるとのこと。
気になる次期型のボディサイズは全長4695mm×全幅1730mm×全高1895mm、現行型より全幅を35mm拡大(エアロタイプは5mm縮小)、全高は70mm高くなって、よりボクシーなスタイルになるが、前席周りのデザインの工夫でスタイリッシュに仕上げるようだ。
■新開発ハイブリッド搭載で12月から予約開始
日常からレジャーまで活躍するノアだけに運動性能も気になるところだが、そのサイズアップを陰で支えるのが、TNGAプラットフォームだ。カローラやプリウスと同じGA-Cにアップデートされ、走りの磨き上げと運転支援機能の強化が図られる。
パワーユニットには、2Lダイナミックフォースエンジン(純ガソリン仕様)と新開発1.8Lハイブリッド仕様を用意。現時点ではハイブリッドは発売が3週間程度遅れる見込みだが、ハイブリッドの4WD追加は確定となったようだ。安全装備も最先端のトヨタセーフティセンスが用意され、快適装備として車内Wi-Fiがオプション設定されるとのこと。
全面刷新のノア/ヴォクシーは、2021年12月8日より予約受注を開始し、来年1月13日に発売開始。TNGA効果もあり、我々の期待を大きく超えた新感覚ミニバンに仕上がることを期待してもよさそう。2022年はライバルであるホンダステップワゴン、日産セレナのフルモデルチェンジも控えており、ミニバン市場に大きな変革が起こる年となりそうだ。
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