ここで告白させていただこう。以前からスクープとしてお伝えしてきた「スターレット復活」の情報だが、それはどうやら「次期ヤリス」のことだったようだ。弁明と現時点での最新情報を自戒を込めてお伝えさせていただきます……。
※本稿は2025年12月のものです
文、予想CG:ベストカー編集部/写真:トヨタ、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2026年1月10日号
少々苦しい&お恥ずかしい弁明をお聞きください……
2024年春からずっと、ベストカーではスターレットが復活するというスクープ情報をお伝えしてきた。
往年のスターレットターボを彷彿とさせるFFコンパクトスポーツで、開発陣の間でもスターレットと呼ばれているという噂もあって、ベストカーではこのクルマを「スターレット(仮称)」と言い続けてきた。
今にして思えば「仮称」としておいてよかった。新しく入ってきた情報では、それは「ヤリス」の次期モデルだというのだ。
ヤリスの歴史を簡単に振り返ってみよう。現行型ヤリスが登場したのは2020年。その前はヴィッツで、1999年、2005年、2010年と3世代が登場していた。そのヴィッツの前がスターレットで、1973年登場の初代以来、1996年に最後の5代目が出るまで日本を代表するコンパクトカーだったのである。
つまりスターレットとヤリスは同じ系譜ということ。車名は変化しても連続した歴史を持っていて、いわば、次期型2代目ヤリス=10代目スターレットなのである。だからスターレットの復活ではなく、ヤリスの2代目として出てくるのは当然と言えば当然なのだ(言い訳じゃないし、開き直っているわけでもないぞ)。
ベース車の基本性能が戦闘力に大きく影響する
それはさておき、新型ヤリスとして登場するコンパクトスポーツは超本格派。なんといってもWRCラリー4クラスのベースモデルとなるクルマなのだ。
現行型GRヤリス(1.6Lターボ4WD)はWRCのトップカテゴリーであるラリー1のベース車だが、中身は大幅に改造されている。
そもそも1.6Lターボエンジンも、GRヤリスは3気筒、ラリー1マシンは4気筒で搭載位置も異なるし、GRヤリスの形をしているだけで、中身は超スペシャルなラリー専用マシンになっているわけだ。
一方、ラリー4は大規模な改造が許されておらず、ベース車が持つ基本性能が戦闘力に大きく影響する。ある意味、ラリー1よりもベース車のレベルの高さが要求されるとも言えるのだ。
そこに次期ヤリスがチャレンジする。エンジンは直3、1.3LターボでGRヤリス1.6Lターボの小排気量版。最高出力は135psという情報で、ラリー4は4WDが認められておらずFFとなり、また、4座以上という規則に合わせてリアシートも装着。そのうえで5ドアボディになることも確認されている。
プラットフォームは現行ヤリスのGA-Bの進化版で、サスペンションはフロント・ストラット、リア・トーションビーム。6速MT専用と言われているが、モータースポーツでも充分な戦闘力を発揮する8速GR-DATを用意する可能性もある。
ラリー4のベース車はホモロゲーションを取るため、12カ月で2500台の生産が義務付けられており、このクルマも2500台限定で登場する。
本格的なラリーベース車にはマニアックな人気があり、一般ユーザーの需要も期待できるものだが、ヘンな色気は見せず、最低限の2500台のみの生産となる。
登場時期は2027年10月。現行ヤリスのデビューは2020年で、7年サイクルでのフルモデルチェンジということだが、WRCに投入できるのは早くても2028年シーズンからとなる。
クルマを取り巻く環境の変化は早く、激しい。2028年頃は現在とはまったく異なる状況になっている可能性もあるだけに、このクルマも現段階の情報のまま市販まで進められるかどうかわからないのが正直なところ。
だが、かつては日本に多く存在した「ガチのラリーベース車」が登場するのは久しぶりだし、それが「次世代の」という枕詞が付くなら、どんなクルマになるのか興味は尽きない。
●次期トヨタ ヤリスRally4ベース予想スペック
・全長×全幅×全高:3850×1725×1475mm
・ホイールベース:2450mm
・車両重量:980kg
・エンジン:直3、1.3Lターボ
・最高出力/最大トルク:135ps/22.5kgm
・駆動方式:FF
・トランスミッション:6MT/8DAT
・登場時期:2027年10月(限定2500台)
・予想価格:250万〜280万円



















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