無類のクルマ好きで知られ、GTーRを32、34、35と3台所有し、かつて愛車としてZ32フェアレディZを所有していた格闘家の小川直也氏が、東京オートサロンに出かけた。会場でなぜかみんなに会釈されるなか、悠々と幕張メッセを回遊し、お目当ての新型フェアレディZも間近でチェックした。
文/小川直也(ベストカー編集部)
写真/ベストカー編集部
■新型Zが見たくて朝早く目が覚めた!
東京オートサロン当日、俺は暗いうちに目が覚めてしまった。こんなに興奮したのは橋本真也と戦って以来かもしれない!? 新型フェアレディZも見たいし、GTーRのチューニングカーや笑いがとまらないカスタムカーたちも見てみたい。オートサロンは俺にとって心底楽しめる遠足だ。
新型Zが話題になっているが、その昔、俺もZ32ツインターボの2by2 Tバールーフを新車で買った。とにかくあのスタイルが気に入って「絶対買うぞ!」と決めたんだけど、俺の場合「身体が入るのか?」という大きな関門がある。
現行車でいえばロードスターはムリ、でもS660は大丈夫だった。俺が言うのもヘンな話だが、大男も十人十色で、お尻と腿の厚みがある俺みたいなビッグマンはドライビングポジションに余裕がなくなる。単純にシートが後ろにスライドできればいいというものじゃないってことをわかってほしい。
話がだいぶそれた。Z32は、2シーターはムリだったが、ホイールベースの長い2by2は大丈夫ということで手に入れたんだ。やっぱり280馬力の加速は最高! でかい俺がTバールーフに乗って迫ってくるんだから、さぞかしほかのクルマのドライバーは驚いたろうな。
そんな思い出を胸に、いざ日産ブースへ向かう。途中いろいろな方から会釈を受ける。もちろん知り合いではない。でかい身体は不自由なことも多いが、そうでないこともある。
■欲しかったGTーR NISMOに挑発される!
おっと日産ブースにはいきなりGTーR NISMOスペシャルエディションが展示され、俺を挑発してくるじゃないか! 昨年(2021年)4月に発表された時、あまりのカッコよさに、いてもたってもたまらず持っているGTーRを3台売りに出して、買おうかと真剣に思ったところ、「もう買えません」と断られた俺にとっての因縁のクルマ。
レスラーやっている時から因縁には事欠かないが、実物を見るとやはり欲しくなってしまった。説明員の方に「本当にもう買えないの?」と詰め寄ると「すみません、エンジンやカーボンフードなどスペシャルなものが多くて……」とやっぱり断られた。彼の表情は若干引きつっているように見えた。スミマセン。
新型フェアレディZはブルーとイエローの2台が展示されていて、Z32へのオマージュも感じられていい感じ。さっそく車内に乗り込んだ。きついなと一瞬思ったが、シートを一番後ろにすればセーフ! メーター類のデザインもいいし、6MTが選べるのが何よりいい。405psのMTのスポーツカー、それだけで痺れるぜ! ところがもっと痺れたのが、隣にあったオレンジのZ! こいつには隅落(すみおとし)を食らったくらいの衝撃だ。
これだよこれ! Z432Rとイメージが重なるオレンジとブラックのコーディネート。オーバーフェンダーがブラックではなく、オレンジのままなのもいいし、ダックテール風のリアスポイラーも満点! ところがプロトタイプだとか? それはないぜ、これこそがZだぜ!
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