ノートe-POWER、5205台。アクア、9050台。そしてN-BOX、1万6807台。いずれも2018年12月の新車販売台数だ。売れている。そして、売れているクルマがあるということは、売れてないクルマがある、ということでもある。
たとえば、今回紹介するクルマたち12台の販売台数(2018年12月)は合計304台だ。平均ではない、合計である。しかし、販売不振=「ダメなクルマ」「よくないクルマ」ではない。「実は確かな魅力を秘めたクルマ」もたくさんあるのだ。
新型車が矢継ぎ早に出てきて、一部のセンセーショナルなクルマにだけ過剰にスポットが当たる時代だけど、だからといってせっかく一生懸命に作られたいいクルマが埋もれていくのはあまりにももったいない。
ここでは、販売的には低迷しているものの、なかなかどうして魅力的じゃないの! というクルマを紹介してみたい。応援よろしくです。
※本稿は2019年1月のものです。本企画で紹介している販売台数データは2018年12月の単月データです。
文:ベストカー編集部/写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2018年2月10日号
■ダイハツ アルティス(2018年12月月販台数 6台)
●さすがグローバルセダン・カムリのOEM。走りもクオリティも超一流!
トヨタカムリのOEM車。世界へ送り出すグローバルセダンだけにプラットフォームやパワートレーンは最新で、日本国内は2.5Lのハイブリッドのみ。デザインはアメリカのCALTYによるもの。それゆえにパッと見、かなり大胆なデザイン。
●価格:353万1600円(ワングレード)。パワーユニットは2.5Lハイブリッドの1種類。
■スズキ SX4 Sクロス(2018年12月月販台数 44台)
●ほとんど知られてないのが勿体ない!! ガンガン使いまわしたい人のための万能SUV。
2012年のパリショーでデビューしたコンセプトモデルの量産バージョン。売りは多彩なアクティビティを楽しめるように室内スペースの拡大と使いやすさのアップ、進化した4WDオールグリップの搭載、クラストップの低CO2排出量となっている。
●価格:206万2800~227万8800円。パワーユニットは1.6L NAの1種類。
■ダイハツ メビウス(2018年12月月販台数 5台)
●プラットフォームはちょっと古め、でも使い勝手はプリウス以上。
こちらもトヨタからのOEM車。兄弟はプリウスα。2017年11月のマイチェンでトヨタセーフティセンスPを全車に標準装備した。プリウスファミリーの一員だが、プラットフォームは3代目プリウスのものを使いホイールベースを80mm伸ばしている。
●価格:256万5000~301万7520円。パワーユニットは1.8Lハイブリッドの1種類。
■三菱 デリカD:3(2018年12月販売台数 8台)
●日産NV200 バネットのOEM車。見よ! この“道具感”!
日産NV200バネットのOEM車。ただフロントにVラインはなく、OEM車には見えない。際立ったところはないが、このクルマの魅力はなんといっても“道具感”。たくさん詰めて丈夫で長持ち。クルマはこれで充分でしょう。
●価格:200万8800~210万6000円。パワーユニットは1.6L NAの1種類。
■スバル ディアスワゴン(2018年12月販売台数 28台)
●1BOXスタイルは収納力バツグン!! 安全性もアップ。
ダイハツからOEM供給を受けるモデル。2017年にマイチェンを受けたアトレー同様にこちらも仕様変更を受けた。変更はスマートアシスト3、エコアイドルなどを標準装備。またフロントフェイスのデザインも変更を受け、テールランプもLED化された。
●価格:156万600~181万4400円。パワーユニットは0.66Lターボの1種類。
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