クルマは登場時にほぼ売れるか売れないか決まると言っても過言ではない。渾身のフルモデルチェンジも水泡に帰す、ことも少なくない。多くのクルマが不遇の時を過ごすことになるのだが、マイナーチェンジ(MC)というテコ入れにより、まれに起死回生の大逆転をカマして大化けしたクルマもあったりする。
ここでは1980年代以降、マイナーチェンジにより大逆転に成功したクルマを12車種厳選し、その勝因について考察していく。
※本稿は2022年12月のものです
文/ベストカー編集部、写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2023年1月10日号
■トヨタ 9代目クラウン(1993年にMC)
エアロフォルムの流行を取り入れ、9代目クラウンは1991年に登場。しかし丸みを帯びたデザイン、威厳のない横桟グリルが大不評。1993年のマイナーチェンジでプロポーションこそ同じながら、8代目テイストの顔に仕上げて復権。
■日産 2代目ウイングロード(2001年にMC)
地味ながら実用ワゴンとして評価の高かったウイングロードだが、2001年のマイナーチェンジでギラギラした新デザインのヘッドランプ、グリルを採用したことで高級感がアップ! 噓でしょってくらい売れまくった大逆転カー。
■トヨタ 初代シエンタ(2011年にMC)
こちらはレアケース。2010年に生産中止となり、そのままジ・エンドかと思いきや2011年にマイチェンして復活。丸目が特徴のシエンタに角灯のダイスを追加するなどして延命に成功したことが、先代、現行の大逆転劇を生んだ。
■日産 2代目ノート(2016年にMC)
2代目ノートは2012年にデビュー。根強い人気を誇っていたが、2016年にe-POWERを搭載したことで一気にナンバーワンコンパクトにまで上り詰めた。改良により質感の高くなったフロントマスクも勝因として見逃せない。
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コメント
コメントの使い方ノートは有名どころですね。まあe-power、初期は完成度最低だったけど。
e12は前期型の方がカッコいいがなぁ。
9題目クラウン前期は顔よりテールとナンバーの位置が大不評だったと思いますがそこは載せないんですね