トヨタがジャパンモビリティショーに際し、報道陣に先行で出展内容を公開した。そのなかで超気になる1台がタイでお披露目された「IMV 0」。なんとジャパンモビリティショーにも出展するというが、根掘り葉掘り聞いたらすごいことがわかったぞ!!!
文:ベストカーWeb編集部/写真:池之平昌信
■めっちゃ質素だけど落ち着く車内
タイのサーキットで2022年に突如として報道陣に公開されたIMV 0。タイをはじめ東南アジアを支えるべく開発された車両だが、コンセプトは「移動の自由や経済成長をサポートするクルマ」と豊田章男会長が述べていたモデルだ。
そんなIMV 0だがジャパンモビリティショーに向けて報道陣に事前に公開された。ひと言でいえば必要最低限の装備しかない超プリミティブな1台。メーターには「HILUX」と書かれていたがこれはあくまでも仮称で、仕向地で名称は変わっていく。
とはいえわざわざ「ハイラックス」と書かずに「IMV 0」と書いておくことだってできたわけで、担当的にはこの文字列がちょっと気になっていた。
ざっくり車内を見渡してもほぼ樹脂だし、ソフトパットもないし、サイドエアバッグもない。シートに乗り込むと思い出すのは軽トラックのような着座位置。
だけどなんだか妙に落ち着く。プロボックスとかもそうだが、機能美を求め、余分なものをそぎ落とした空間は居心地がいいのだろう。そして長いロッドシフトが泣かせるぜ……。
■国内市場投入もあり得るぞ!!
そんなIMV 0だがなぜジャパンモビリティショーに出展するのか。スタッフに根掘り葉掘り聞いてみたが「正直なところ日本市場に投入するかどうか、会場の皆さんの声も聞きたいんです」というのがトヨタの本心のようだ。
個人的に感じたのがここまでプレーンなクルマって、2023年現在ではそれこそランクル70くらいで、他にほとんどないということ。IMV 0は70%の状態で納車して、残り30%はオーナーが架装してクルマを完成させていくという哲学。なんたって荷台はアオリ戸もないフラットな板でしかないし、まさにトラックと同じ考えだ。
納車状態からリアは荷台にするのか、移動販売車にするのか、その可能性は無限大。それを完成させるのはトヨタだけではなく、架装メーカーだったり、カスタムショップだったりと新たな経済圏が生まれる期待もある。
ということで非常にワクワクするIMV 0。やっぱりこのクルマって、ハイラックスの系譜を名乗る条件が整っているようにも思えてきた。だからメータ―パネルの「HILUX」の文字どおり、日本では「ハイラックス○○」というネーミングになるかもしれない。
現行ハイラックスもいいクルマだが、高価になったハイラックスもランクルと同じく原点回帰をするタームに入っているはず。
仕事でも、プライベートでも超楽しい「ハイラックスミニ(編集部による仮称)」が日本でも欲しい人はSNSなどでたくさん盛り上げてほしい。まずはジャパンモビリティショーで実車を見よう!!!!
【画像ギャラリー】これぞ原点回帰のハイラックス!! やっぱり4代目あたりがベンチマークか?(5枚)画像ギャラリー
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