仙台から物流の安全対策発信中! 脳を鍛えるゲームで一世を風靡した教授がかかわった!? 事故を減らす脳トレがすごい!

仙台から物流の安全対策発信中! 脳を鍛えるゲームで一世を風靡した教授がかかわった!? 事故を減らす脳トレがすごい!

 1日わずか1分のトレーニングで、事故率の減少・仕事の効率化を図れるという夢のような技術が、ジャパンモビリティショーに登場した。トレーニングを開発したのは脳トレで有名な、あの大学教授だ。ゲームのようなトレーニングで、自動車事故が減り、運送業での誤配送も減るという、夢のような取り組みを取材した。

文/写真:佐々木 亘

【画像ギャラリー】時代はもうゲームで学ぶだけじゃない!! VRまで活用する法人向けの運転技術向上脳トレがすごい! (5枚)画像ギャラリー

脳科学の力で交通事故を減らす

脳トレで有名な川島教授が交通事故の分野にも踏み出した!
脳トレで有名な川島教授が交通事故の分野にも踏み出した!

 東北大学加齢医学研究所 所長の川島隆太教授を知っているという人は多いはず。ニンテンドーDSで大人気だった「脳を鍛える大人のDSトレーニング」の監修者だ。

 川島教授は、DSソフトの発表後も精力的に活動し、地元仙台のTV局(仙台放送)と協力しながら、脳トレ番組などを行ってきた。番組を通じて脳トレの普及を進めていたが、さらに一歩踏み出し、世の中の主となる課題を解決したいという気持ちが湧いてきたという。

 その課題というのが「人為的ミスを起因とした交通事故」だ。コンビニにクルマが突っ込む映像を見て、今やるべきテーマは「交通事故をゼロにする」ということではないかと考えた。結果、運転に特化した脳トレをつくろうと開発されたのが、Brain Trainer On Cloud(BTOC:ビートック)だ。

 1プレイわずか1分で、危険を察知する能力、危険を避けようとする判断能力が向上し、事故率が下がるという。BTOCは特許も取得(特許登録第6284171号)した。手軽にできる運転技能向上トレーニングは、多くの社会課題を解決していきそうだ。

単純だけど難しい!トレーニング後は頭がすっきりした

このようにタブレットに表示されるぞ
このようにタブレットに表示されるぞ

 BTOCに組み込まれているトレーニングは4種類。左右の標識の数字が大きい方を素早く答える「クルクルヒョウシキ」、二重注意トレーニングの「アブナイドーロ」、予測トレーニングの「ストップコーサテン」が主な3つのトレーニングになり、「シソクエンザン」という脳の働きを偏差値で評価する総合テストの項目もある。

 筆者も3つのトレーニングを行ってみた。トレーニング後には、頭を使ったなという多少の疲れはあったものの、頭のボーっとした感覚が無くなり、スッキリと頭が冴えわたる。1度だけでの効果・効能には個人差があるが、大体6週間続けると運転が上手になるというのは、科学的に証明済みだ。

 ジャパンモビリティショーの東7会場にブースがあるので、ぜひ頭スッキリ体験をしてみてほしい。

見え方のセルフチェックで死角を認知せよ

なんとVR機能も使って交通事予防の効果をさらにあげていく!
なんとVR機能も使って交通事予防の効果をさらにあげていく!

 BTOCに加えて、仙台放送ブースにはもうひとつ最新のVR機器があった。それがメテオブラスターというゲーム。

 東北大学大学院医学系研究科と仙台放送が共同開発したメテオブラスターVR版は、ゴーグルを装着し、映し出された宇宙空間を舞台に画面出てくる隕石やUFOを破壊するだけの簡単なゲームだ。プレイ時間はわずかに5分程度。

 これで何が分かるかというと、自分の目の見え方。直接動いているものを追いかける目の動きと、周辺視野の両方を使うこのゲームで、左右の目の見え方を確認。目の動きを活性化させることでアイケアにもつながっていく。

 自動車事故は、目から生まれているといっても過言ではない。見えなかった、確認できなかったという事象は誰にでも起こることだが、これは加齢などによる目の衰えからくるところも多い。VRゲームで目の機能を高めることで、交通事故予防にも一役買うというわけ。

 前述のBTOCと組み合わせることで、脳と視覚の両面から、事故予防へアプローチできる。

次ページは : まずは認知拡大から!

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