ジャパンモビリティショー2025が閉幕したが、そこで展示されていたトヨタ系のクルマに、ある共通点があることに気付いた。ボディのある場所に、明らかに「狙ったデザイン」がなされているのだ。ひょっとしてこれ、ハンマーヘッド顔に続くトヨタのアイデンティティになるんじゃね?
文:ベストカーWeb編集部/写真:トヨタ自動車、ランドローバー、ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】なんだか分からんという人はここを見て!(9枚)画像ギャラリーボディサイドにお札のような処理が!
ジャパンモビリティショー2025の南ホールで、トヨタグループの出展車を注意深く見た人なら気付いたかもしれない。フェンダーあるいはドアパネル部分に、長方形のお札のような処理をしたクルマが目立ったのだ。お札がない車種も、この部分に垂直な断ち切り(エアアウトレットなど)を設けて、似た演出を施している。
例をあげよう。それぞれ微妙に処理は異なるのだが、カローラコンセプト、ハイエースコンセプト、レクサスLSコンセプト、レクサススポーツコンセプト、レクサスLSクーペコンセプト、センチュリーコンセプト、ダイハツコペンコンセプトがあがる。うがった見方をすれば、トヨタKAGO-BOもそうみえなくもない。
不覚にもトヨタのデザイナー陣にこの件を尋ねる機会を逸したが、この処理のおかげでボディ側面に視覚的な重心が生まれ、全体としてシンプルな造形を引き締める効果を生んでいる。
レクサスのLSクーペコンセプトでは、フロントフェンダー後端で前方からの流れを一度断ち切り、ここからえぐれたフロントドアが始まるというダイナミズムも感じる。
レンジローバーが同種のデザインを採用しているが……
同種のデザインを先駆けて採用しているメーカーはある。すぐ思い出されるのがイギリスのランドローバーだ。頂点のレンジローバーに加えてディフェンダーのフロントフェンダーには、プレーンな側面の視覚的なアクセントになる縦型の意匠が埋め込まれている。
トヨタが同じことを狙っているのかは不明だが、ひょっとするとトヨタは、ハンマーヘッド顔に続くアイコンとして、この「断ち切りフェンダー」を各車に広めようとしているのかもしれない。今後登場するカローラやハイエースに注目しよう。











コメント
コメントの使い方