BMWがジャパンモビリティショーで、新型SUVのiX2、X2、そして新時代のBMWまでを世界初公開した。X2は待望のフルモデルチェンジ。あえて日本を発表の場に選んだのには、並々ならぬ思いを感じる。
文/佐々木 亘、撮影/池之平 昌信
■ワールドプレミアに選ばれた日本市場へBMWが力を入れる
トヨタとのパートナーシップや、現地法人の立ち上げなど、BMWが日本を見る目は熱い。さらに、日本市場を水素の可能性を早くから見出した場所と位置づけ、日本は水素の先駆者とも話していた。
BMWが熱い視線を送り続ける日本市場で、新しいX2とiX2が初公開された。iX2はBEV、X2は従来通りのガソリンエンジンで、新たなBMWの魅力を伝える。
自動車におけるIT技術で、世界をリードするBMW。新登場のX2とiX2にも、BMWの最新技術がふんだんに盛り込まれた。
■iX2とX2は期待のスペックで登場
まずはiX2。フルEVとなり、一充電走行距離は417~449km(WLTP値)、10~80%の充電時間は29分という短時間だ。(いずれもヨーロッパ仕様車値)
大きくデザインされたキドニーグリルがSUVとしての迫力を生み出し、スタイリッシュなボディラインは、走りの高い性能を想像させる。
イメージと性能はしっかりリンクしており、最高出力は313ps、0-100km/h加速は5.6秒と頼もしい値。スポーツカーとも思えるiX2は、SUVにかつてない歓びを与えていく。
さらにフルモデルチェンジとなった、X2。先代と比較すると、洗練されたボディデザインが目を引く。2023年11月以降に生産開始となる予定だ。
ボディサイズは全長4,555mm×全幅1,845mm×全高1,575mmでホイールベースは2,649mmだ。先代に比べて、かなりボリューム感が増した印象。xDrive20iでは2.0L直4エンジンを搭載する。
さらに走りのモデルM35i xDriveも会場に展示されていた。こちらは317馬力、400Nmという怪物級のスペック。0-100km加速は5.4秒とiX2よりも速いのだ。
iX2、X2ともに、スポーツSUVとして魅力的なクルマに仕上がった。日本市場でも使いやすいサイズで、高い評価を受けることは間違いない。
そしてもう一台、BMWブースで登場したのが、BMW Vision NEUE KLASSEだ。2025年にはシリーズバリエーションをリリースする予定の新世代BMWである。
特徴的なのはフロントエンド。伝統のキドニーグリルにヘッドライトを一体化し、新しいBMWのデザインを作り上げる。得意のIT技術も豊富に盛り込み、新時代のBMWを象徴するにふさわしいクルマとなった。
日本をワールドプレミアの地に選ぶBMW。その視線の先にある日本市場の未来は、意外と明るいのかもしれない。ジャパンモビリティショーのBMWブースからは、熱さと元気がもらえるぞ。
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