史上最大のモデル刷新!! イヴェコが大型投資を完了しEVトラックなどを一挙公開!

史上最大のモデル刷新!! イヴェコが大型投資を完了しEVトラックなどを一挙公開!

 イタリアのイヴェコは2024モデルイヤーに合わせて商品ラインナップを一挙に刷新した。小型商用車の「デイリー」、中型トラックの「ユーロカーゴ」、大型トラック・トラクタの「S-ウェイ」、オフロードトラックの「X-ウェイ」、建設用特装シャシーの「T-ウェイ」などだ。

 さらに、デイリーのEVバージョンである「eデイリー」と、イヴェコブランドとしては初めての(これまでは提携する米国の「ニコラ」ブランドだった)ゼロ排出大型トラックとなる「S-eウェイ」シリーズ(バッテリーEVと水素燃料電池)も公開した。

 これに合わせてブランドロゴが新しくなり、新生イヴェコを印象付けたほか、ドイツで自動運転トラックの先行試験を開始することなども発表している。

文/トラックマガジン「フルロード」編集部
写真/Iveco Group N.V.・Plus.ai

イヴェコ、2024年モデルの製品を刷新

史上最大のモデル刷新!! イヴェコが大型投資を完了しEVトラックなどを一挙公開!
イヴェコの2024年(MY24)モデル。左から「デイリー」「ユーロカーゴ」「S-ウェイ」「S-eウェイ」「eデイリー」

 イタリアの大手商用車ブランド・イヴェコは、11月15日にスペインのバルセロナで開催したローンチイベント「ビー・ザ・チェンジ」で、1300以上の顧客の前で商品・サービスの刷新を発表した。

 同社の歴史上はじめて、すべての商品ラインナップを同時刷新するとともに、10億ユーロに上る投資を完了した。さらにブランドロゴも変更し、新生イヴェコとして4つ戦略を掲げた。すなわち「ビジネスの生産性」「ドライバー体験」「持続可能性」「コネクティビティ」だ。

 この投資の大部分は2024モデルイヤー(MY24)の商品レンジ向けの研究開発が占めている。CO2排出量の削減と内燃エンジン車の燃費改善、ゼロ排出車のポートフォリオ拡充だ。

 傘下のFPTインダストリアル製「Xカーソル13」(XC13)型エンジン(排気量12.9L)は、90年代に導入された「カーソル」シリーズの最新型で、大幅にアップグレードされた大型トラック「S-ウェイ」MY24モデルなどに搭載する。同機はマルチ燃料に対応し、天然ガスエンジン(XC13G型)も設定する。なお、8.7Lエンジンとして従来通りのカーソル9型もあり、こちらにも天然ガスエンジンの設定がある。

 新型S-ウェイはディーゼル車でも天然ガス車でも燃費を10%向上した。とりわけ液化バイオガスで運行した場合はウェル・トゥ・ホイールでのCO2排出(燃料の製造工程からトラックの走行までを含む全サイクルでの排出量)をほぼゼロにできる。

 商用車のトレンドとなっている電動化に関しては、小型/大型の電動車が新しい水準に達した。小型商用車「デイリー」のバッテリー電気自動車(BEV)バージョンである「eデイリー」の航続距離は、都市部での実際の走行で最大400kmとなり、20分の急速充電で航続距離は100km回復する。

 また後述の通り、イヴェコブランドとしては初めての大型BEVも発表している。

次ページは : BEV大型トラックもイヴェコブランドに

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